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山本通産、平成29年事業報告 売上高が過去最高

山本通産は3月19日、第65期事業報告書(平成29年1月1日~12月31日)を発表した。それによると当期の売上高は前年比5・4%増の226億9600万円、経常利益は同19・9%増の4億8200万円、税引後当期純利益は同5・4%増の3億1400万円であった。

売上高は前期を上回り過去最高を達成。利益面でも前期に引き続き増加となり、今期は前期同様に増収増益を達成した。部門別では、コーティング部は自動車塗料向けの新型車ビジネスおよび自動車塗料メーカーによる日本からの原料輸出が継続して寄与し、売上高は同5・5%増の94億5千万円となった。

インキ部は、国内でのデジタル化による情報系印刷市場の縮小が続く中、UVオフセット印刷等の成長分野への注力により、売上高は同1・1%増の32億5700万円であった。プラスチック部は、自動車軽量化による樹脂化が進展しマーケットが拡大、売上高は同5・9%増の44億2700万円となった。化学品部は、金属加工油業界向け新規ビジネスの獲得と自動車関連油剤が堅調に推移し、売上高は同3・9%増の27億400万円であった。

デジタルイメージング部は、国内トナー市場の飽和による低調推移等で、売上高は同2・1%減の17億円となったが、国内市場置ける新規分野、中国・韓国等海外マーケットのカラーフィルター・インクジェット・トナー業界での新規ビジネスの拡大に注力している。グローバル販売促進部はタイ、韓国、上海、台湾、ベトナム、香港、マレーシアの関連会社7拠点間でのグローバルネットワークの連携が寄与し、売上高は同36・5%増の11億5900万円となった。

なお、同社では1月に本社を移転。さらに、大阪府東大阪市に物流センターを新設している。2018年は、第五次3カ年経営計画の最終年度であり、創業100周年の年でもある。次の100年を目指す新スタートの年であり、自社努力のみならずステークホルダーの支援があったゆえの100年であったことを、社員全員が心に刻む意味から、本年の年間テーマを「報恩感謝(Bear in mind gratitude to all)」とした。