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水性樹脂関連書籍をただいま制作中

2018.01.27

塗料報知新聞社出版部は現在、書籍『コーティング用水性樹脂の製造・塗布・硬化に必要な技術~Technology required for manufacturing, coating and curing of aqueous coating resins』(仮)の刊行を企画している。

厳しくなる有機溶剤の使用制限に対応して、工業用塗料分野では粉体塗料あるいはUV硬化塗料の開発が進んでいるが、汎用塗料をも含めたコーティング全体に対応ができるのは水性化以外にはなく、多くの関係者がその開発に取り組んでいる。しかし、水系バインダーは不均一が基本であり、均一系の有機溶剤型に必要な架橋反応についての化学的知識に加えて、塗料状態の安定性あるいは塗膜の形成性等に深くかかわっている物理的知識、すなわちバインダーの不均一なミクロ構造をまず知る必要がある。

本書は、現在に至るまでに検討・使用されたすべての水性コーティング用樹脂を分類整理し、その各々について過去の経緯と新しい知見を含む文献をまとめ、その合成から塗布・造膜・硬化のすべてを明らかにすることを目的としている。今まであいまいであった水性樹脂のミクロ構造が、最近の進歩したミクロ分析技術により鮮明になりつつあることが理解できる。また、同時に20世紀のサブミクロンの世界から、21世紀の現在はナノメートルの世界になりつつあることも実感できよう。

本書は、水性塗料にかかわる者にとっては知っておかなければならない共通の知識が示されている教科書となり、傍に置き直ぐに必要な項目に到達できるよう工夫されている。全ての事項には文献による裏付けがあることも主たる利点となるだろう。

世界はミクロの時代からナノの時代に移行しているなか、水性バインダーを独自に解析して判明した水性塗料の真の姿を知り、自分のアイデアを実用化する助けとなる待望の一冊である。

刊行時期は今年上半期を予定。詳細は、塗料報知新聞社出版部(TEL:03・3260・6111)まで。