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日塗商青年部、神戸モリエンで店舗研究会

店舗研究会でモリエン見学

日本塗料商業組合青年部(清元秀会長)は9月5日神戸市兵庫区荒田町のモリエンで「第1回店舗研究会」を開催した。北は北海道、南は鹿児島から有志22人が参加し、普段あまり見ることができない同業者の店舗や倉庫の見学を行い、参加者同士の情報交換を行った。

清会長は冒頭のあいさつで「塗料販売店の生の姿を見ることで、役立つ情報がたくさんあると思います。また、モリエンさん側にも会社を見てもらうということで、社員さんの意識も高まると思います。参考になる情報は個社で違いますが、社の代表として役立つ情報を持ち帰っていただければ幸いです」と述べ、開催趣旨を説明した。

モリエンは創業が大正8年の建築塗料中心の販売店。青年部でも副会長を務める森一朗社長は3代目にあたる。社長に就任したのが2008年。就任当時森社長は「チームでの力を発揮できていない」と考え、チーム力を向上する組織づくりを実施してきた。ユニークな部署名もその一つ。モリエンでは営業部や総務部といった「部」や「課」という名称の体制でなく塗装店への営業は「塗装店応援チーム」、リフォーム・工務店やホームセンターの販売は「特殊販売チーム」等の名で編成されている。チームを大切にするという趣旨で部署名を変更し、半期計画も会社だけでなく、チーム、個人単位で作成され、達成目標を明確化させている。なお、チーム担当者は数年でローテーションが行われ、互いの仕事の領域の把握と、誰でも対応できる組織体制を整える。

チーム育成には研修制度も設けており、個人の思考と行動の特性が理解できるEG(エマジェネティックス)研修は、2010年から導入している。個人の考え方を理解することで、生産的なチーム作りに役立っているという。また、経営ゲームを通じて経営感覚を身に着けるMG(マネージメントゲーム)研修は、全社員が年2回以上受講している。

大卒の新卒採用も積極的で、2011年には一期生が入社しており、新卒採用は今も続ける。新卒を雇い入れるメリットとして幹部社員の成長や他業種との競争、労働条件の整備等が構築できると言う。例えば、労働条件の整備では土曜日出勤のシフト制を導入し、事務所内で出勤状況を「見える化」している。

店舗、倉庫内を見学した感想を参加者に聞くと「社内美化の徹底は参考になる」とのこと。同社は製品を保管する棚に全てラベルで保管場所を詳細に指定しており、メーカー名、品名、品種等が記載されたラベルを棚に貼り、細かい在庫管理を行う。店舗も清掃場所をエリアマッピングされ、「いつ」「どこ」を清掃するかを共有している。

これまで、モリエンはネット販売や一般消費者への店舗販売にも注力してきた。今後の取り組みについて、森社長は「モリエンファンを増やすため、お客様のビジネスをサポートできる事業を展開していきたい」と述べ、新たな事業を見据える。

なお、日塗商青年部は次回11月11日午後から全国研修交流会を大阪で開催する。内容は雇用問題についての講師を招いた講演や全員参加型のワークショップを予定しており、参加者との双方向の交流会を目指す。