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大伸化学、剥離性向上水系塗膜剥離剤を発売

道路事業者と共同開発も行う

有機溶剤専業メーカーの大伸化学は、橋梁などの構造物用途の塗膜剥離剤「ペリカンリムーバーシリーズ」に新たに水系製品を開発し、販売を始めた。

構造物用途の剥離剤では水系ニーズが高まる中、同社品は安全性を重視した水系エマルジョンタイプを製品化。塩素系の溶剤を使用していない中性タイプの「ペリカンリムーバーアクア」とアルカリ性タイプの「ペリカンリムーバーDX」を揃えた。非危険物のため、消防法、労働安全衛生法、毒物劇物取締法、PRTR法に非該当となり、施工の管理でも負担が少ない。

既に土浦市の歩道橋の塗り替え工事等で使用され、NEXCO中日本、西日本や九州高速、11月には首都高速道路での共同開発が始まった。国土交通省が主催する技術公募にもエントリーし、今後の採用実績が期待できる。

鋼構造物用途での剥離剤で、後発の同社が目指したのは、剥離性能の向上。剥離剤の性能は塗膜の種類、橋梁の年代や現場の状況に左右され、ブラストと比べユーザーが求める水準まで達していないと言われている。今回の同社製品は剥離性能を既存製品より一段と高め、橋梁用ではフタル酸系、塩化ゴム系、エポキシ・ポリウレタン系に対応する。

さらに剥離性の追求のために同社では、先述した2製品を軸に剥離剤のカスタマイズも進めるという。主力である溶剤製品と同様に、相談に応じたオーダーメイドで、塗膜に合わせた調整力を発揮し、競合製品との差別化を行う。同社担当者は「原材料の調合技術により、今後も製品の向上を図っていく」としており、理想の剥離剤を追求していく。

なお、構造物用途とは別に、建築用の塗膜剥離剤「スーパーペリバー建築用シリーズ」3種類も同時に発売。溶剤系、水系を揃え、あらゆる外装塗膜材やアスベストの剥離に対応する。