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9、10月業況アンケート 自動車好調、建築後退

日本塗料工業会(田堂哲志会長)の9月および10月の業況観測アンケート(日塗工会員33社集計、前年同月比)の結果によれば、販売数量は9月が前年同月比101・7%で7カ月連続の増勢となったが、10月は99・7%となり増勢が止まった。販売金額はそれぞれ101・0%、100・6%で7カ月連続のプラスとなった。

需要業種別(金額)では建築が7月は97・3%、8月が99・5%と水面下だったが、9月は102・2%とプラス。しかしながら、10月は夏の記録的長雨などが響いた模様で、90・7%と落ち込んだ。自動車は6カ月連続の増勢から9月は101・0%に落ち着いたが、10月は107・2%と好調に戻った。

電気・機械・金属は9月が100・9%、10月が106・1%で8カ月連続のプラス。船舶・構造物は7月の98・8%、8月の100・0%に続き、9月も99・1%、10月も99・9%と横ばい傾向だ。木工も9月が99・7%、10月が96・4%とぐずついている。

10月の全体の販売数量は33社中、前年同月比マイナスが18社と多くプラスが13社、横ばい2社。同金額はプラスが17社と多数で、マイナスが15社、横ばい1社。出荷数量の推定値は15万4千tで前年同月比1千t減、同金額は590億円で逆に4億円増えた。需要業種別では電気・機械・金属が18社中プラスが17社までを占め、横ばいが1社。自動車も14社中プラスが10社と多く、マイナス3社横ばい1社。船舶・構造物は9社中プラスが5社、マイナス4社と拮抗。建築はマイナスが17社と多く、プラスが4社。木工は8社中マイナスが4社、プラス2社、横ばい2社。

11月見込み(前年同月比)は販売数量では33社中プラスが16社と多数でマイナス9社、横ばい8社。同金額もプラス16社で横ばい9社、マイナス8社。11月の販売数量、金額はともに前年同月比101・2%のプラスになるとみている。