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自動車外装色に「構造発色」?LEXUSの新色

LEXUSの国内累計販売台数50万台を達成(2018年3月末時点)を記念しての特別使用車のエクステリア、インテリアカラーが面白い。

LC500h特別仕様車“Structural Blue”


特別仕様車ラグジュアリークーペLCの特別仕様車“Structural Blue”の外装色は、南米に生息するモルフォ蝶の羽から着想を得ている。モルファ蝶は鱗粉の特殊な形状による光の反射で羽が青に発色され「世界で一番美しい蝶」とも呼ばれている。

モルフォ蝶の羽は無色だが、光を受けると特定の波長だけが反射・強調される構造になっている。これは「構造発色」という原理であり、今回、特別仕様車“Structural Blue”のボディーカラーに応用したとのこと。LEXUSは、15年の開発期間を経て、この原理を再現した自動車用の構造発色性顔料を生み出した。光の反射により、鮮やかさと強い輝き、深みのある陰影を実現。ボディの抑揚を美しく際立たせる。なお、ボディーカラー名は同車種名の「ストラクチュラルブルー」である。

モルフォ蝶の羽の構造

構造発色の原理。モルフォ蝶の羽の構造をもとに積層構造の顔料を開発。青以外の光は吸収し、青の光だけを強く反射させ、青色を発色。

また、内装色は、日の出や日の入りのわずかな時間に現れる幻想的な空の風景をモチーフに、ストラクチュラルブルーと調和した、特別仕様車専用ブルーモーメントと、ブリージーブルーの2種類を設定。自然現象が生み出す多彩なグラデーションの瞬間を描き出し、室内を美しく彩る。

特別仕様車専用インテリアカラー(ブルーモーメント)

プレスリリース:https://newsroom.toyota.co.jp/jp/lexus/21980565.html?adid=ag478_mail&padid=ag478_mail