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コーティング ジャパン直前!注目出展ブース

業界技術が結集/第4回コーティング ジャパン

RX Japan主催、日本塗料工業会共催の「第4回コーティング ジャパン 塗料・塗装設備展」が、6月のインテックス大阪での開催に続き、12月8日から幕張メッセで開催される。関西展同様「抗菌・抗ウイルスゾーン」が特設されるなど、各社の最新技術や製品がリアルの場に集まり、対面による商談に相応しい提案が期待される。ここでは、ユニークな展示を企画する出展社の製品などを各社担当者にヒアリング。来場者が事前に情報を得ることで当日の会場訪問に役立つ紙面を提供する。なお、主催者では、コーティング ジャパンを含めた「第12回高機能素材Week」の無料招待券を配布している。希望者は下記にアクセスして登録すると、完了後にメールでe招待券が送付される。
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塗装の自動化をサポート 最新ロボット展示と相談会 <ABB>

【小間番号49-60】

—今回の出展テーマと貴社の強みを含め、出展する製品、サービスについてお聞かせください。

出展テーマとして「自動化成功の総合サポート〜塗装の匠:人からロボットへ〜」と題し、弊社の塗装分野に関する取組みを総合的にご紹介します。

塗装の自動化市場は半世紀以上にわたり、自動車産業を中心に発展してきましたが、昨今は非自動車製造分野のお客様からの相談も増えて参りました。その背景としては、環境へのさらなる対応や熟練職人や後継者の不足、工場環境の改善や多品種化など、社会全体の変化に伴って生じる避け難い、しかし確実に進展するさまざまな課題があり、そうして将来へ向けた解決を迫られています。課題を抱える企業規模は、大企業だけでなく、例えば現在は手吹きでスプレーガンを使用しているといった中小企業のお客様も含まれます。

そうした企業様が塗装の自動化を考える上で、まず直面するのが、「そもそもどういった会社に頼めばいいのか」「設備として何が必要か」「どうやって検討を進めていくのか」といった疑問で、まだまだ基本的な情報が不足しているのでは、と私たちは捉えています。

当社は、塗装機とロボットの両方、周辺機器、それらの最新のものを扱え、実ワークの塗装試験を行える施設を国内に所有し、事前に設備構成を検証できるシミュレーションのソフトウェア技術も有しています。そして何より、自動車産業で長年にわたり培ってきたノウハウやパートナーを含む国内の事業基盤がございます。まとめると、「製品力」、「提案力」、「サポート力」となりますが、こうした総合的な力を生かして、お客様の課題に寄り添いながら自動化の成功によってその解決を果たすパートナーの役割を果たしたい、と考えています。

本展では、「PixelPaint」といった革新的な塗装システムについてパネルでご紹介しながら、私たちの塗装事業の全容から始まり、自動化の導入〜運用をご想像いただくべく、最新のラインアップやデジタル技術の実践的な活用方法をひとつの流れに沿ってご紹介します。

塗装の革新技「PixelPaint」


具体的な展示品としては、回転霧化型の3種の塗装機やスプレーガン、小型の塗装ロボット「IRB 52」の実機、それと同期させた形でソフトウェアなどの各種デジタル技術を体験型で展示します。また前回同様、「塗装に関するよろずお悩み相談」の担当者も控えております。

 

ロボット+ソフトウェア連係実機デモ

—塗装課題の相談は心強い味方です。

長年にわたり築いてきた塗装機の品揃えの広さ、実機試験施設の存在、効率的プログラミングと精緻なシミュレーション技術にデジタル検証、そして自分たち自身のノウハウ、といった要素を、私たち自身もより重要性を増して捉えられるようになりました。現実的な課題解決への行動につなげていただけるよう、そうしたメリットもお伝えできます。

—課題となる塗装データは塗装機器の開発に影響がありますか。

私たちの強みは地に足のついた国内での開発です。長年にわたり、VOC規制やコスト削減の観点から塗装効率の向上に向き合ってきました。そうした中で、塗装効率を向上させると塗装品質が低下する課題が顕在化していましたが、実験から得られたデータを設計に反映することで、効率と品質の両方を満足頂ける塗装機を開発する事ができました。こうした取り組みについてもご紹介できればと思います。

—展示ブースではどのような見せ方の工夫を。
まずは感覚的にお客様の好奇心にお応えすることが大切と思っています。そこで率直に、「私たち自身がおもしろい!」と思えるものをご紹介することを心がけています。例えば、小型塗装ロボット(IRB 52)を用いた実機展示を行いますが、上述のデジタル技術の実践的活用、という意味もこめてバーチャル空間でVRシステムを使ってティーチングをしたり、ソフトウェアと連携をさせてみたり、といったことをしています。もちろんお持ち帰りいただける資料やノベルティもご用意しています。

—リアル展示会に出展する意義や期待をお聞かせください。

特にロボットメーカーでは、リアル展示会の意義は大きく、端的にいえば、実際に動作するロボットを見ずに購入を決められるお客様はおられません。また、やはり展示会という場で、Face to Faceで気軽にお話を始められることで、気軽なトピックから展示を一望しながらスケッチなどを交え、より本質的な相談へと展開しやすい傾向がございます。何より、我々がお客様のパートナーとして相応しいかどうか、スタッフの人柄、サービスマインドに直に触れていただけることも非常に重要なのではないかと思います。

—最後に来場者へのメッセージをお願いします。

産業分野や企業規模を問わず、小ワークから大ワークまでできる限り対応しておりますので、まずはお気軽にご相談ください。初めての導入における構想のお手伝いや、限られた工場内空間での設備レイアウト、特大ワークの自動化方法など、さまざまな課題に対しお客様やパートナーと一緒になって考え、課題解決に取り組むことをモットーとしております。ぜひ一緒に、お客様に最適な「塗装の匠」を実現しましょう。

—ありがとうございました。

全需要業種へ課題解決提案 抗ウイルスクリヤー新製品も <大日本塗料>

【小間番号48-52】

—はじめに今回の出展テーマと出展する製品・商品、サービスについてお聞かせください。特に目玉となる製品は

さまざまなお客様のご要望・お困りごとへ幅広く提案させていただくために、各業種の新製品や高機能性製品を出展いたします。

建築塗料製品では超低臭タイプへのリニューアルした皮脂軟化対策水性塗料、防食塗料製品では塩害対策に特化した塗装システムやコンクリート地際腐食対策システムなど、工業用塗料製品では抗ウイルス性を有する焼付クリヤー塗料や鏡面のような超高輝度な意匠を実現した高輝度金属調塗料などを出展いたします。

工業製品への安全・衛生対策に貢献

—出展製品以外の訴求点は何でしょうか。

ご来場者が直面されている課題やお困りごとに対し、ソリューションのご提案をさせていただきます。その場で解決のできない課題については、展示会終了後も引き続きご対応し、解決への取組みを行います。

—出展商品の開発背景や開発で苦労したことや克服したことなどお聞かせください。

抗ウイルス性の焼付クリヤー塗料の開発にあたっては、単純に採用する抗ウイルス原料と相性の良い樹脂やその他原料を探し出す必要があるだけでなく、さらにその中からクリヤータイプとして製品化できる原料を検討することに苦労がありました。しかし、その結果として抗ウイルス性を持ち、かつ上塗りの意匠性を生かすことのできるクリヤー対応の焼付塗料が完成いたしました。

—金属調塗料にも注力していますが、こちらはいかがでしょうか。

高輝度金属調塗料の開発にあたっては、昨今自動車の加飾ではめっきを利用していましたが、部材の形状について制限があったり、有害な重金属を使用しなければならず、かつ費用的にも嵩んでしまう現状でした。それに対し有害物質の削減やコストを低減する方法として、金属調塗料が開発されました。

今回、省工程仕様の開発にあたってはプライマーレスにするために、素材と塗料との密着性、意匠性の両立が可能な配合を確立することに苦労しました。

また、自動車内装スペックを満たすためには従来はプライマーが果たしていた役割をベースコートおよびトップコートで補う必要があったため、検討に多くの労力を割きました。その結果として、高意匠かつ省工程のシステムが完成いたしました。

金属調意匠で製品価値向上に寄与

—展示ブースにおける見せ方の工夫を聞かせてください。

展示ブースはモノトーン調にし、展示品が際立つようなデザインとし、各製品の展示場所についても各業種(分野)ごとにゾーン分けしています。会期中は定期的にMCから画像も交えながら新製品や機能性製品の紹介を行い、各製品の展示場所のご案内をさせていただくことで、当社ブースへのご来場者のニーズに合った製品が分かりやすくなる工夫を行います。

—リアル展示会に出展する意義や期待をお聞かせください。

リアル展示会では、感染予防対策したうえで直接お客様のお顔を拝見して商談させていただけるため、お困りごとのニュアンスの取り違いなどが起こりにくく、展示品もさまざまな角度からご覧いただくことができることがオンライン展示会との大きな違いと思います。

出展品以外にも数多くの製品がございますので、お客様のご要望などをより正確にお伺いできるリアル展示会の方が、より適切なご提案をすることが可能と思います。

—継続して出展されていますが、昨年の効果はいかがでしたでしょうか。

昨年度も出展いたしましたが、お取引の無かったお客様に対してご満足いただけるご提案を行えた事例もあり、今年度の展示会でもさまざまなお客様のお力になれればと思います。

—最後に、来場者へのメッセージをお願いいたします。

当社のメールマガジンやHPでも展示会への出展をお知らせしておりますが、昨年度の展示会以降に新たに発売した製品を含め、多くの機能性製品をご紹介させていただきます。総合塗料メーカーとして全需要業種に対応しておりますので、ぜひ当社ブースへお越しいただきご相談いただければと思います。

—ありがとうございました。

機能性薄膜技術の製品出展  昨今の高耐食性要求に対応<奥野製薬工業>

【小間番号47-52】
—今回の出展テーマと出展する製品、サービスについてお聞かせください。

シリカ系コーティング剤「Protectorシリーズ」をはじめとする製品を出展いたします。同製品は、機能性薄膜の成膜技術で、防錆効果を示す高耐食性効果に加えて高絶縁性、高耐熱性効果なども有する製品です。その対象素材はアルミニウム、マグネシウム、銅などの金属をターゲットし、他には磁性粉末用も出展します。初出展製品では、有機‐無機ハイブリッド系で300℃の高耐熱性を有し、高硬度と耐屈曲性を両立した「Protector HB‐HR1」をご説明いたします。

—主力に展示する開発背景や苦労した点をお聞かせください。

当社は金属素材向けの防錆剤を販売しております。昨今、最終製品の精密化が進み、かつ高い信頼性が求められる自動車部品など、さまざまな分野で高耐食性の要求レベルが高くなり、めっき処理では対応できない場合が起きております。その精密化と軽薄短小化も進む中で、防錆処理には薄膜化も求められ、薄膜で対応できると、自動車などの軽量化目的でも有利になります。それには、比重の大きい金属を使用するめっきでは対応が不十分です。その解決手段として、ゾル‐ゲル法を用いたシリカ系薄膜コーティング剤「Protector シリーズ」を開発しました。

その開発においては、出来る限り低い硬化温度で成膜化できるように設計しております。耐食性、膜硬度、密着性などを高度なレベルで実現するためにコーティング剤成分の選定と配合調整には苦労しました。また施工対象基材表面の前処理が重要で、その前処理方法の工夫も必要でした。

—SDGsやカーボンニュートラルなどの対応が迫られています。貴社はどのような提案が可能ですか。

省エネルギー化のために自動車の軽量化は常に求められており、車体に使用される金属部材は鉄系だけでなくアルミニウムやマグネシウムなどの軽金属の利用が増えて、車体上の金属部材のハイブリッド化が進んでいます。その際に課題になるのが異種金属接触部で起こるガルバニック腐食ですが、高耐食性、高絶縁性の「Protectorシリーズ」を利用してガルバニック腐食を防ぐことができると期待しています。

また今後の普及が著しい電気自動車(EV)の駆動部モーターやパワーデバイスなどは、それらの内部に高熱になる部分や、絶縁性が求められるパーツがあります。そのようなパーツに「Protectorシリーズ」を施工することで、最終製品の高性能化に寄与できると期待しています。

一方、アルミニウムよりも比重が小さいことは利点であるが、めっき処理が難しいマグネシウムの活用が「Protectorシリーズ」施工による耐食性向上によって拡張化することも期待しています。

—展示ブースではどのような見せ方の工夫を行いますか。

Protectorシリーズは、コーティング膜の耐食性が優れている上、顔料を使用すると加飾によるデザイン性の向上が図れます。その加飾例を展示予定です。赤色、黄色、青色を基本色としてそれらの配合比調整で中間色も作り出すことができます。またシリーズは、梨地など金属の表面状態を生かしたまま、着色ができます。是非とも展示品をご覧になり、商品のデザイン設計にご活用いただきたいと存じます。

Protectorシリーズの加飾例

—リアル展示会に出展する意義や期待をお聞かせください。

新型コロナウイルス感染流行後にオンライン展示会は世間に広く浸透してきましたが、出展社プレゼンテーションのライブ臨場感や展示品の実物感はリアル展示会でないと実感できないと感じています。ゆえにお客様と直接接することができるリアル展示会の意義は十分にあると考えています。新型コロナウイルス感染が大流行した昨年は、当初は出展予定でしたが最終的に出展を取り止めた経緯があります。今回は一昨年以来、2年ぶりの出展になります。2年前のブース来場は大盛況でした。まだ新型コロナウイルス感染が完全に鎮静化した状況ではございませんが、一人でも多くの来場者が当社ブースへお越しになることを願っております。

—最後に、来場者へのメッセージをお願いいたします。

コーティング ジャパンの展示エリアに出展しておりますが、併設展のメタル ジャパン、セラミックス ジャパン、プラスチック ジャパン、フィルムテック ジャパンに関連した表面処理関連製品と抗菌・抗ウイルス加工に関する製品も出展しております。表面処理薬品を幅広く取り扱っており、加工委託先もご紹介できますので、当社ブースへお越しいただいて是非とも表面処理に関してご相談ください。

製品開発拠点の総合技術研究所(西棟)

—ありがとうございました。

「塗装セミナー」を初開催 全21講座を用意 申込不要・聴講無料

【小間番号48-27】(CEMA)
日本塗装機械工業会 (CEMA)と国際工業塗装高度化推進会議(IPCO)は12月8日〜10日に幕張メッセで開催の第4回コーティング ジャパンで、初の試みとなる「塗装セミナー」を実施する。申込みは不要、聴講料も無料。

 

塗装セミナー」会場のイメージ


同セミナーは、主催者RX JapanがCEMAに提案、さらにCEMAがIPCOにも参画を促し、賛同を得て実現することになった。CEMA会員企業13社が8日と10日の2日間、IPCO会員および賛助会員7社・団体が9日に担当予定(プログラムスケジュール)

CEMAは、主に日本の塗装機械製造企業を会員とする業界団体。塗装に関係する企業の課題を解決するための新しい提案ができる団体を志向し、社会に貢献する工業会として諸団体と協働しながら、幅広い活動を展開している。

2日間にわたるセミナーでは、講演内容を『より身近に、具体的に、実践的に』とし、工業塗装に限らず商品PR、自社が提供するサービスの紹介等を行う。具体的には、最新塗装機器・設備についての講演が多く予定されており、昨今注目を浴びているSDGsに関わる塗料・塗装の環境負荷軽減に関わる講演、塗装工場のIoTやDX化に資する講演、いかに美しい塗面を仕上げるかの、テクニックや方法、そのメカニズムについての講演など目白押しである。

「聴講者には事前にCEMAホームページの特設ページに掲載している講演要旨を一読のうえ、参加することをお勧めしたい。是非、これらの講演の中から、自社に持ち帰り展開できる技術や商品を見つけてほしい」とCEMA広報委員会担当者は話す。

また「講演者は講演終了後にCEMA出展ブースに残る予定。講演を聞き、興味や疑問があればブースに立ち寄り、講演者に声をかけていただきたい。塗装ユーザーの悩みや問題が会員メーカーの商品開発のきっかけともなる。対面で聴講、議論ができるこの機会を大いに活用してほしい」とのこと。

一方、IPCOは、地球環境を守り明るい未来に貢献すべく、工業塗装を国際的な視野の中で高度化することを目的に取組みを推進している。 9日開催のセミナーテーマに「近未来の工業塗装を探る」を掲げている。

講演内容として、東京都立産業技術研究センターをはじめ賛助会員の日本塗装機械工業会(CEMA)や日本パウダーコーティング協同組合(JAPCA)から今後の課題について、また塗装現場に寄り添った事業活動を展開している会員企業からは、いま取り組むべき次世代の工業塗装ツールを紹介する予定。

IPCO理事長の坂井秀也氏は「IPCOのチャレンジとして、セミナー聴講者に賛同していただき、この機会に『工業塗装のニューバリュー』となるIPCOに参画してもらえることを期待している」と話す。なお、IPCOは、同展示会に出展する「塗料報知新聞社」ブース内での併設を予定している。