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大阪で第1回高機能塗料展、大勢の来場者でにぎわう

リード エグジビション ジャパンは、5月9日から11日まで、大阪府大阪市住之江区のインテックス大阪において第1回「[関西]高機能塗料展」を開催した。同展は日本塗料工業会が共催する塗料・塗装の総合展として、塗料やコーティング剤、塗装、コーティング機器から、機器設備、関連資材まで幅広い分野にわたって企業・業界団体が参加した。大盛況のうちに閉幕し、同時開催展と併せての来場者は2万4849人(主催者発表)で、昨年比約2倍となった。

開場とともに入口には大勢の来場者がつめかけた


9日(初日)は、開場時間前から受付には大勢の来場者が列を作り、開門を待つ光景も見られた。開場と同時に各企業のブースでは新製品や開発中の製品の提案や商談が始まり、塗装機器等のデモンストレーションや各セミナーも盛況であった。

ポリウレア吹き付け実演、乾燥性をアピールしていた(アサヒハケブース)


同展示会第1回を記念して、開催記念講演が行われ、初日には日本ペイントホールディングス代表取締役社長の田堂哲志氏が「日本ペイントホールディングスグループの紹介:技術、歴史、ビジョン」のテーマで講演の口火を切った。田堂氏は初めに「この度、本展示会の初めての開催を迎えるにあたり、関係各位のご指導、ご尽力をいただいたことを、共催である日本塗料工業会の会長としても、謹んで御礼申し上げます。東京に先駆けての大阪開催となった本展の成功を祈念いたしますとともに、塗料業界発展の起爆剤となりますことを大いに期待しております」と挨拶を述べた。

「グローバル・塗料業界の動向」について講演する田堂社長


講演では、まず「グローバル・塗料業界の動向」として、グローバル市場において塗料は年々重要が高まる成長産業であり、その中でもアジア圏における建築用塗料が需要の大半を占めている点を解説。さらに、建築用においては中国市場が突出した伸びを示しており、欧米地域が追随しているとした。そして、塗料業界はメジャーといわれるグローバルメーカー同士の買収が活発化して寡占化傾向にあるが、あくまでメジャーでの話であり、現地密着型のローカル企業には成長の余地はまだまだあり、これが今後は?台風の目〟となりうることを指摘。そのうえで、日本ペイントホールディングスは、今後もグローバル市場で業界のトップとなるべく専念していく決意が述べられた。

続いて、「日本ペイントホールディングスの概要」として創業以来の歩みと2014年のホールディングス体制への移行、そして今年からの「新・中期経営計画」策定とグローバル市場に通用する新・経営理念の制定について言及した。さらに自社の技術として、新理念とESG経営の観点から「環境」、「快適」、「安心」の3テーマに貢献する技術開発に邁進していくことを説明している。

一方、各ブースの製品で目立ったのは、塗料技術で培った技術提案。塗料製造で培った技術を生かした高機能塗料の機能性や色彩提案をアピールしている。一例を挙げると、大日本塗料は、インクジェット加飾塗装システムをメインに据えて、さまざまな種類の素材に施した多彩な加飾バリエーションを提案していた。

インクジェット加飾システムを前面に押し出した大日本塗料ブース


高機能塗料展は、高機能素材Week内の併設展示会の一つで、フィルム、プラスチック、金属、セラミックス等の展示会も同時開催されている。塗料が目的で塗料展に足を運ぶ来場者がいる一方で、併設展示会からの還流が起きていた。実際に別展示会から流れて「塗料が目的ではないが、現在抱えている問題を塗装からアプローチするきっかけとなった」(蒸着業者)、「フィルム製造の際の土台に合うコーティング材料を探しに来た」(フィルム製造)と述べる来場者もいた。一方で、出展側も「普段付き合いのない企業とつながれた」、「現在開発中の製品の提案をもらえた」(塗料メーカー)等ユーザーと交流し合う場となっていた。

塗料報知新聞社もブース出展し、展示会向け本紙特別版ならびに専門誌『塗布と塗膜』特別号の限定無料配布を行い業界情報の発信に努めた。

塗料報知新聞社も出展。展示とは別に”業界のナビゲーター”として各社のブース内容を来場者にお伝えした


ブース内では本紙注目記事の閲覧コーナーや特設コーナー「注目企業/製品・サービス」を設けた。あわせて業界関係団体の案内も行った。また、本社スタッフが立ち寄った来場者からの相談(探している製品・技術・サービスなど)に応じ、〝業界のナビゲーター〟としての対応を行い、効果的・効率的な見学をサポートした。本社事業局は、12月に幕張メッセで開催される第1回「高機能塗料展」(東京展)にも出展する予定である。