【万博】大阪・関西万博お披露目、壮大な大屋根リング
〝ほな万博 行きましょか。〟のポスターが大阪の街を飾る。大阪・関西万博開幕の4日前、4月9日に「メディアデー」が開かれ、 本紙は、大阪の玄関口といえる梅田駅から本町駅で乗換えて地下鉄中央線に。その終点駅が万博会場の夢洲駅。およそ30分で到着。改札を出ると左手に日の差し込むスペースが広がり、階段・エスカレーターを昇って地上へ。東ゲート入口だ。

壮大な大屋根リングを下から眺める
セキュリティチェックを無事に過ぎると、公式キャラクター「ミャクミャク」が正座してお出迎え。話題の世界最大級、高さ12mの木造建築・大屋根リングの下を潜って「光の広場」に出る。大屋根リングの屋上スカイウォークには階段・エスカレーターで上がることができ、1周約4㎞、ゆっくり歩いて40~50分か。リング内会場風景が見渡せる。
万博のサブテーマは、いのちを救う/いのちに力を与える/いのちをつなぐ、と〝いのち〟を謳う。会場内のゾーン構成も、人工の島ならではの大阪湾の海水を引き入れた水上ショー等のウォータープラザを挟んで、進歩の広場(セービング)と調和の広場(エンパワーリング)を配置している。(コネクティング)は、前述の光の広場にあたる。そのほか空の広場や大地の広場があり、それぞれが広い会場内に配置され、ポイントになっている。リング内の会場中央には「静けさの森」が佇む。1970年の大阪万博のレガシーである樹木を移植したそうだ。
リング内には、本万博のメインテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」を探求・表現するシグネチャーパビリオンや世界各国の個性際立つ海外パビリオンが建ち並び、民族衣装を纏ったスタッフが念入りにリハーサルを繰り返していた。
訪れた4月9日は天候も良く気温が20℃ほどあった。地面の照り返しもあり、熱く感じるほどだ。リング内の会場には日除けが見当たらず、涼むのは自ずと大屋根リングのグランドウォークになるのだろう=写真。まさしく空と海に囲まれた万博会場。設置されている自動販売機はコインが使用できないキャッシュレス。また、携帯マイボトルの洗浄機の設置や竹を利用したベンチ、そして海洋プラスチックごみをリサイクルした遊具の設置など、環境への配慮、意識が随所にうかがえる。
当万博が、2030年のSDGs達成にとどまらず、その先の+beyondを見据えた方針を定めていることも頷ける。東京ドーム約33個分の中のおよそ180の出展パビリオンには、SDGs17ゴールのうちひとつは展示することになっているそうだ。
第1回の万博がイギリス・ロンドン。産業革命により蒸気が人を力仕事をから解放した。それから歴史を重ねての今回の万博。情報革命といわれ、生成AIが人の思考のあり方を塗り替えようとしているいま、後世、どのような万博であったとアーカイブされるか。
会期は10月13日までの184日間。大阪での開催は2回目で55年ぶり。158の国と地域、9つの国際機関が参加する。
※日本専門新聞協会加盟社は日本国際博覧会協会(大阪・関西万博協会)からAD証発行の対象でもあることから、継続的に万博の活気やホットな話題を伝えていきたい。読者からの声も活かし、取材にあたりたいと思う。