兵塗装・日塗装兵庫、創立記念式典
兵庫県塗装工業協同組合(中西優理事長)創立60周年、日本塗装工業会兵庫県支部(廣川司支部長)創立70周年の合同記念式典・祝賀会が9月17日午後5時から兵庫県神戸市中央区東川崎町のザマーカススクエア神戸で、60人近くが集まるなか開かれた。
物故者黙祷、国家斉唱、日塗装会歌斉唱の後、あいさつに立った中西理事長=写真=は「2020年の55年周年、65年周年の際は新型コロナウィルスの影響があったが、今回は多数の方にお集まりいただき嬉しく思う。60年を振り返ると、昭和39年7月に24人が集まり、辻村熊男氏を長に発足した。〝夢の懸け橋 明石海峡大橋を塗る〟を心に、先達、関係者の尽力により今日を迎えることができた。
事業の根幹に技能検定があり、業界にひとりでも多く送り出したいといま思っている。そのほか、ものづくり体験学習では塗装業を将来の選択のひとつにしてほしいとの思いから実施している。
取り巻く環境は厳しく、平成8年に83社あった組合員が現在では半減している。しかし、これまで培ってきた知恵と努力、そして団結により、明るい展望が開けるはずだと考える。支部と協力し、組合、業界の発展に尽くしていきたい」と述べた。
続いて、廣川支部長=写真=は「当初13社でスタートした。強固な繋がりを持ち、これからも努力していきたい。支部長に就任して6年目になった。本部を伝え、支部を繋げで取り組んできた。本部の特定技能外国人、ペインテナンス、リフォームアワード、塗装技能競技大会、耐火塗装といった活動に、さらに多くの支部会員が参加することにより、組織の発展に繋がると思う。
兵塗装とのものづくり体験学習実施、支援学校での実施などを通し、塗装技術の伝承や地域への貢献を図っている。創立80年に向け、一丸となって取り組んでいきたい」とあいさつした。
その後、来賓紹介があり、参議院議員の加田裕之氏、兵庫県産業労働部部長の小林拓哉氏、神戸市経済観光局副局長の民部正幸氏、日本塗装工業会会長の加藤憲利氏からそれぞれ祝辞が述べられた。
日塗装会長の加藤氏は「日塗装発足とともに支部組織が重要であるとして強化に取り組んだ。ここ兵庫では令和元年に700人を集めて全国大会を開いている。その際に、支部の組織力と団結力を感じた。兵塗装とも安全大会などに取り組んでおり、ますますの充実を願っている。これまで守り抜いた先輩から若い方にバトンを繋げていくことが大事である。いま、日塗装会員数はこの3年、増えている。是非本部の活動に積極的に参加してほしい」と話した。
表彰式が開かれ、受賞者を代表して宮澤健一氏(ミヤザワ)は、「専門工事事業者としてまた技術技能を実践する者として、喜びや楽しさを継承できるように努めていく。この受賞を契機にこれからも研鑽し、品質や安全の確保、働き方改革や若手の確保に向け、深く活動に関わっていく。今日の受賞の意味を理解し、業界の発展に尽くしたい」と謝辞を述べた。
その後、祝宴が開かれ、乾杯の発声を兵庫県塗料商業協同組合理事長の西谷慎一氏が「装と販、助け合いながら次の10年も良い関係であり続けよう」と行い懇親に入り、日塗装監事の杉本俊文氏によるあいさつで閉宴した。
〈表彰式受賞者〉
▽兵庫県知事団体表彰=日本塗装工業会兵庫県支部▽神戸市長表彰=宮澤健一(ミヤザワ)▽兵庫県中小企業団体中央会会長表彰=風間貞宏(風間塗装)▽兵庫県職業能力開発協会会長表彰=酒楽博文(エスティーク)/伊藤泰弘(伊藤テック)/中根義将(しらかわ工芸社)▽兵庫県塗装工業協同組合理事長表彰=高山恒夫(高山商店)/亀岡泰行(アサヒハケ)/佐野昭太(昭塗)▽日本塗装工業会会長表彰=濱地信之(濱地塗装店)/風間貞宏(風間塗装)/小川はるみ(小川塗装)/宮澤健一(ミヤザワ)▽日本塗装工業会兵庫県支部長表彰=眞岡良光(ヒメトサービス)/岩田和弘(岩田塗装店)/山下幸二(千代田レイヤー)