水谷ペイント、万博で「塗料で彩る未来の街」発表
水谷ペイントは9月18日午後、大阪・関西万博会場内の大阪ヘルスケアパビリオン「リボーンステージ」で開催されたミライの大阪「中小企業・スタートアップめぐり」に登壇し、「塗料で彩る未来の街」をテーマに発表した。

水谷ペイントの説明
まず塗料の概要について説明があり、塗料は色の元となる顔料、固まって膜になる樹脂、さらに溶剤や添加剤などで構成される。その中でも性能を決定づけるのは樹脂であると紹介された。
続いて同社の取組みとして、1992年の創業以来、樹脂合成技術をコアに研究を重ね、100年にわたり塗料開発に専念してきた経緯が語られた。現在は建築物の屋根・壁・床用塗料を中心に展開しており、今後も樹脂合成技術を継承・発展させることで、過酷な環境から建築物を長く守る姿勢を示した。
彩りに関する事例紹介では、スイスの壁画で彩られた街や、青と白で統一されたモロッコの街並みが挙げられた。大阪でも都市開発で姿を消したが、梅田の梅北地下通路にはかつてプロが描いた壁画があり、暗い空間を明るく変えたと紹介。塗料は空間の印象や人々の気分を変える力を持つと強調した。
塗料は数ミクロンという非常に薄い膜で保護・美観・特殊機能を与えて美しく長持ちさせる働きがあると、未来の夢の塗料に対する希望の話があった。
さらに、美観・保護だけでなく特殊機能についても過去から挑戦が続いている。例えば光合成をする塗料。塗膜の中のバクテリアが二酸化炭素を吸って酸素を生成し光合成するといった研究や、ソーラーパネルのように太陽光で発電する塗料など、実用化はまだ先であるが日々挑戦が続いている。これからも塗料は我々の生活空間を美しく彩り、より便利にしていくことに貢献するだろうと、期待が述べられた。