サンコウ電子研究所、ブランド力の深化・徹底を図る
RX Japanは、11月12日からの3日間、幕張メッセにおいて「第8回塗料・塗装設備展(コーティングジャパン)」を開催した。ここでは、編集部が注目した企業、製品サービスを「ブースレポート」として紹介する。
サンコウ電子研究所は今回の出展で、豊富な製品ラインアップを広く訴求するとともに、“サンコウ”ブランドの深化をテーマに掲げた。その切り札となるのが二つの新製品だ。

三方向がオープンとなった同社定番のブーススタイル
最新シリーズにBluetooth搭載機種を追加
一つ目は、電磁式・渦電流式両用膜厚計「SWT-NEOシリーズ」にBluetooth機能を追加した「SWT-NEO-BT」。ミツトヨ製U-WAVE計測器用Bluetoothアダプターを採用し、Windows11・10のPCに加え、Android7.0以降、iOS10.0以降のスマートフォンに対応する。通信距離はオープンスペースで約16m、取得データはExcelなどに直接取り込める。従来の計測性能はそのままに、ケーブルレスでデータ転送が可能となり、「接続の手間がなく作業効率が向上する」と来場者から高い関心を集めた。発売は年明け早々を予定しており、注目度はさらに高まりそうだ。

Bluetooth機能搭載の「SWT-NEO-BT」
ゴミ・ブツをAIで検査
二つ目は、塗装工程で課題となるゴミやブツをAIで検査する塗装ゴミブツAI検査機「デジタルドットゲージ」(アインソリューションズ製)。従来の目視検査は曖昧さや属人化、スペース効率など多くの課題を抱えていたが、同製品はAIによる定量評価で検査のばらつきを解消。手戻り防止や工程削減にも寄与し、場所を選ばず運用できる点も強みとなる。会期中に取り扱い開始を公表しており、「来場者の関心は高く、実機に触れて試す人が続いた」(担当者)とのことだ。

「デジタルドットゲージ」はゴミ・ブツをAIで検査
主力シリーズもアピール徹底
一方、同社は主力である「SWT-NEOシリーズ」の訴求も徹底した。同シリーズは鉄素地用、非鉄金属素地用、両用など多数の専用プローブを展開し、互換性を持たせることで用途に応じたプローブが自由に選択できる設計が特徴。予備や対象物に合わせたプローブを揃えることで、現場の作業効率向上にも寄与している。担当者は「ユーザーの声を反映し、プローブのバリエーションを拡充することが支持獲得の鍵」と語る。

プローブバリエーションが豊富な主力の「SWT-NEOシリーズ」
グローバルコード
IEC
アンデックス
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