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菊水化学工業、軍艦島で補修検証参画

菊水化学工業は、世界文化遺産・端島(通称「軍艦島」)で実施された「端島70号棟における補修材の効果検証に関する共通試験」に参画し、自社の補修材と工法で施工を行った。老朽化が進む建造物の保全に向け、同社の無機・セメント系技術を生かした取組みである。

端島70号棟で補修材の効果検証共通試験」に参画し、提案製品・工法を施工


同社はサスティナビリティ経営におけるマテリアリティ「事業を通じて困りごとの解決」を掲げ、SDGsターゲット11.4「文化遺産の保護・保全の努力を強化する」に沿う活動として本試験を位置付けている。長年培った材料開発の知見を生かし、文化財の保存とコンクリート構造物の長寿命化に貢献していく方針だ。
 
補修試験は、令和7年9月に施工。令和17年3月末までの10年間、定点観測を行い、耐久性や環境影響などを検証する。経過や結果は同社ホームページで順次公開される予定である。
 
本試験は、長崎市文化観光部世界遺産室の協力のもと、日本コンクリート工学会「危急存亡状態のコンクリート構造物対応委員会」が主導。調査は八洋コンサルタントが実施し、菊水化学工業が委託者として参画した。こうした官民連携の枠組みの中で、同社は老朽構造物の延命と文化財の保全を両立する挑戦に取り組んでいる。