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台湾Rci社と共同出展 山本通産 新たなシリコン技術披露【2026CJTレポ】

RX Japanは、9月30日からの3日間、幕張メッセにおいて「高機能マテリアル展」を開催した。ここでは、編集部が注目した企業、製品サービスを「ブースレポート」として紹介する。

「ワンコートですべてを解決」テーマに

山本通産は、台湾のRCi社との共同出展により、高機能・表面保護コーティングソリューションを精力的にアピールした。

台湾のRCi社との共同出展でシリコン系材料を展示

ブースのテーマに「ワンコートですべてを解決」を掲げ、高温・多湿という台湾の過酷な気象条件化で鍛え上げられた高品質な技術力を前面に打ち出した。展示現場では、次世代の表面保護システムとして、耐久性の向上とメンテナンスの簡便性を両立する多彩なソリューションが来場者の強い関心を集めた。

今回の出展における核となるのは、シリコン化学を基盤としたプラットフォームと高いコーティング技術力である。シリコン系材料は本来、低汚染性や耐擦傷性に優れる一方で、塗膜が硬く扱いづらい点や乾燥性の遅さ、プレコーテッドメタル(PCM)用途での折曲時の割れといった課題を抱えていた。同社はこれらの難題をクリアし、柔軟性や施工性を高めると同時に、近年の環境トレンドである「PTFEフリー」や低VOC化、水性化の選択肢を実現させている。

性能テストや台湾のRCi社材料サンプルなどを多数紹介

製品ラインアップも多角的に展開された。超透明で撥水・防汚や落書き防止性能に優れる保護塗料「Duravance」、建築用や鉱物系資材向けに高密着・透湿・高耐候を発揮する水性シリコン樹脂「T-RayX」をはじめ、ワンコートで多層塗膜を代替するソリッドカラー保護塗料、さらには全波長UVカットによって屋外での色褪せを防ぐUVコーティングなどを提示した。単なる既成品にとどまらず、顧客の用途に応じたカスタム処方や配合対応ができる強みも同社の大きなアドバンテージとなっている。
 
開発段階でのサンプル出荷時から高い評価を得ていた同技術だが、担当者によると「会期中のブースには想定を上回る来場者が詰めかけ、大きな反響を得られた」とのこと。現場での対話を通じて新たな需要のヒントや課題も多く抽出できたことから、同社は今後サンプル出荷の対象を拡大し、さらなる市場開拓とソリューションの提案に弾みを付けていく構えだ。技術的難題の克服と環境対応を結実させた今回の展示は、表面保護分野の新たな可能性を指し示す機会となった。