WEB塗料報知|塗料・塗装、コーティング業界のプラットフォーム

次マーケット向けた各社のアイテム④

2016.10.28

耐久性追求し高密度 大塚刷毛製造 

驚異的な塗料の含みと伸び

大塚刷毛製造は、耐久性を追求した高密度マイクロファイバーローラー「Micro Grande(マイクログランデ)」と、弱溶剤塗料に最適で作業性と耐久性を両立し、驚異的な塗料含みと伸びを実現した塗装用刷毛「ふくろう」の2製品を新発売し、拡販を進めている。

「Micro Grande(マイクログランデ)」はマイクロファイバーの特性である仕上がりのきめ細かさや低飛散性に加え、毛のボリューム感を持たせることで耐久性も兼ね備えた内外装に幅広く使用できるローラー。ワンランク上のボリューム感、コシ、耐久性が特徴になる。

ラインナップはサイズがスモールの4インチと6インチ、ミドルが7インチ、毛丈が7、10、13、18、25㎜の5種類が揃う。25㎜と18㎜タイプは含みが多く、吹き付けタイルやサイディングなどの外壁面に最適。13㎜と10㎜タイプはきめ細かい仕上がりや内装作業に最適。7㎜タイプは非常にきめ細かい仕上がりで扉などの塗装に最適である。

適応塗料は水性反応硬化アクリル・ウレタン・シリコンなど、アクリルエマルション型塗料、シーラー、弱溶剤型アクリル・ウレタン・シリコンなど、非水分散型塗料、SOP・フタル酸塗料など。
また、「ふくろう」の特徴は次の通り。①弱溶剤塗料に最適な万能刷毛。②作業性と耐久性を両立。③驚異的な塗料含みと伸びを実現。④長時間の使用でも毛のまとまりが持続するため、入隅やダメ込み作業に効果を発揮する。

作業の効率化に対応 ピーアイエー

豊富な品揃えでアシスト

建築施工現場では、作業の効率化のニーズが高い。これに応じ、ピーアイエーでは、内外装仕上げ・木部塗装用途に最適なローラー「STELLA」(ステラ)の販売を強化している。販売店の展示会などでもPRを実施し、ユーザーからの評価も上々だ。

同製品は、塗装時の塗料の吸い込みと吐き出しが抜群によく、塗料を多く含んだローラーでも滑るような動きが特徴的だ。また、低粘度塗料でも液だれしない優れたホールド性にこだわり、塗料の飛散や泡の発生が極めて少ない。

製品品種は、ビッグイージーコーターは、5㎜、13㎜、20㎜、25㎜の毛丈をラインアップ。イージーコーターは、5㎜、13㎜、18㎜、25㎜を用意している。さらに、レギュラーローラーでも11月に5㎜、12月に13㎜をラインナップする。

また、二次加工織物ローラーでは、外装用の「かぐや姫」が人気。編み物と同程度の塗料の吐き出し量がある織物生地に、二次加工を施すことで、塗料が被塗物に移りやすい仕様となり、塗装作業性が向上した。〝スイスイと速く美しく塗れる〟と評価が高い。他の特長として、エンドレスフィラメントの採用により、毛抜け、泡の発生を抑制する無泡タイプ等が挙げられる。なお、水性、溶剤塗料どちらにも適応する。

製品品種は、レギュラーローラーは、13㎜の毛丈。イージーコーターは、20㎜、25㎜を用意している。

紹介したローラー2製品ともに、塗料をしっかり含む毛丈の長いニーズに対応している。また、同社ではローラーの取り付け・取り外しをワンタッチで着脱できる「クリックロック」を2017年1月に、主に室内で使用するユーザー向けに発売予定だ。ノック式のボールペンのように“カチッ”と押すだけで、簡単に着脱が可能。塗装後も手を汚すことがない製品となっている。

下地調整用塗料に最適 好川産業

作業性効率向上の厚塗り用ローラー

好川産業は、下地調整用塗料に最適な厚塗り用ローラー「厚塗りATSUKO」を発売した。同製品は、18㎜丈のローラーで、作業効率のアップに注力したもの。フィラー、シーラー全般、遮熱塗料、厚膜型塗料(水性~溶剤)に適しており、特に膜厚が必要な下地調整には優れた作業性を発揮する。

ネタの配りが軽いので膜厚が付けやすく、サイディングの凹凸面にもしっかりと食いついて作業効率が向上。塗料の抜けが出にくく、強溶剤から水性まで幅広く対応する。さらに、コシがあり耐久性に優れるので、粘度が高めの塗材にも適している。

ラインアップはスモールローラー4インチと6インチ、ミドルローラー7インチの3種類がある。

高塗着効率・優れた噴射機能 明治機械製作所

腕の延長のような操作性

明治機械製作所では、高い塗着効率と優れた噴霧機能、腕の延長のような操作性を持つ「AIRMIX(エアミックス)」を11月1日に発売する。

同製品は、スプレーガンXCITE120とポンプEOS10―C18から構成されていて、高微粒化性能を有するスプレーガンと、大容量のエアレスガンの長所をミックスしたもの。微量の空気しか使用しないので、噴霧速度が遅い(0・7m/s、エアスプレーは10m/s)ため、跳ね返りが少なく奥まった箇所も塗りやすいので、高い塗着効率が得られる。

また、チップの選択による塗料噴出量の選定範囲が広く、エアスプレーのような薄膜塗装からエアレスのような厚膜塗装まで対応が可能である。

発生するテールは微量の空気で解消するので、液体圧力が低くできる。そのため、エアレスのような高圧ポンプは不要で、10:1の低圧ポンプで安全に塗装できる。

作業性に優れ、エアスプレーと同様にファン幅を調節可能。エアコンプレッサーをつなぐだけで使用でき、エアスプレーの作業環境にそのまま持ち込める。

使用できる材料は、1液あるいは2液の溶剤または水性材料、ハイソリッド、ラッカー、ポリウレタン、ステイン。推奨の業種としては、金属塗装(スチール家具、スチールドア、パネルなど)、機械塗装(建設機械、農機具、工作機械など)、木工塗装(木工家具など)、車両塗装(バス、トラック、鉄道など)が挙げられている。