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【決算】アトミクス、売上増も利益は減少

アトミクス(宮里勝之社長)は5月14日、2025年3月期連結決算を発表した。売上高は前年同期比1・9%増の123億4800万円、営業利益は同2・6%減の3億5千万円、経常利益は同4・4%減の3億6500万円、親会社株主に帰属する当期純利益は同4・3%減の2億2800万円となった。
 
セグメント別の経営成績で、塗料販売事業は、道路用塗料では「国土強靭化」「維持・補修」の施策から公共工事の発注が順調に推移し、路面標示塗料、剥落防止対策として補修関連製品が伸長し前年を上回った。また、交通安全の一環で行っている「地図管理システム」が警察庁に採用され、今後県警への営業活動を活発化していく。建築用塗料では、戸建ての需要は継続して低迷しているものの、水性系の屋根材が伸長し前年を上回った。床用塗料では、第4四半期期間には主力顧客としている工場ユーザーの設備投資の動きが鈍くなったものの、高耐久製品および水性関連製品が伸長し前年を上回った。家庭用塗料は、継続して行っている新規ホームセンターへの企画提案活動により販路が拡大し前年を上回った。アトムレイズ(水性アクリルゴム系塗膜防水材)は、中間期までは工事案件が減少し厳しい状況であったが、下期以降は案件が受注でき前年を上回った。この結果、売上高は同2・1%増の115億100万円となった。
 
施工事業は、床材工事の受注が減少し、子会社アトムテクノスで受注した工事が前年よりも進行による出来高が少なかったため前年を下回った。この結果、売上高は同1・3%減の8億4700万円となった。
 
2026年3月期の通期業績予想は、売上高は同5・3%増の130億円、営業利益は同25・4%増の4億4千万円、経常利益は同23・1%増の4億5千万円、親会社株主に帰属する当期純利益は同22・4%増の2億8千万円を見込む。