【決算】アトミクス、売上増で利益面は三桁増
アトミクス(宮里勝之社長)は11月12日、2026年3月期第2四半期(中間期)の連結決算を発表した。売上高は前年同期比2・5%増の59億4100万円、営業利益は同150・3%増の2億6200万円、経常利益は同158・0%増の2億7700万円、親会社株主に帰属する中間純利益は同222・6%増の1億9100万円となった。
同社は第14次3カ年計画の最後の期である同期において、その目標を達成させるとともに、新たな組織(営業変革推進室)を立ち上げる等、「変革」をキーワードに掲げ各事業部において現業務の見直し等に取り組み、効率化、生産性の向上を行い、自助努力で補えない部分は価格改定により利益確保に努めた。
セグメント別の経営成績で塗料販売事業は、汎用・床用塗料においては、アメリカの関税政策により主力顧客としている工場ユーザーの設備投資は依然として動きが鈍いものの、熱中症対策により遮熱関連製品が伸長したことや、新規工場ユーザーを獲得したことにより前年を上回った。道路用塗料では、インフラ補修関連製品、施工機械が伸長し、また「地図管理システム」が県警に採用されたことにより、前年を上回った。家庭用塗料では、新規獲得と企画提案活動を行い販路の拡大を行ったが、個人消費の節約志向の高まりと5月の連休においてホームセンター分野での売上が低迷したため、前年を下回った。この結果、売上高は同0・9%増の54億4200万円となった。
施工事業は、床材工事の受注が増加し、子会社アトムテクノスで受注した工事が順調に進行し早期に完工したため、前年を上回った。この結果、売上高は同24・5%増の4億9900万円となった。
なお、今年8月8日に公表した通期連結業績予想を11月11日に修正。売上高は130億円のまま据え置いたが、営業利益は同6・8%増の4億7千万円、経常利益は同7・3%増の4億8300万円、親会社に帰属する当期純利益は10・7%増の3億1千万円と上方修正した。

