【決算】コニシ、売上横ばいも営業利益増
コニシ(松端博文社長)は7月28日、2026年3月期第1四半期連結決算を発表した。売上高は前年同期比0・1%増の322億4100万円、営業利益は同1・7%増の21億3600万円、経常利益は同4・3%減の22億5800万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同1・5%増の15億5100万円であった。
セグメント別では、ボンドは、一般家庭用分野はホームセンターやコンビニエンスストア向けの売上が前年並みで推移。住関連分野では、建築資材向け水性接着剤導入による市場開拓は進んでいるものの、新設住宅着工戸数が低調に推移し、内装工事用接着剤等の既存製品の売上は減少した。産業資材分野では、新規開拓を進めている自動車・電子部品に使用される弾性接着剤や紙工用接着剤の拡販が進んだことで堅調に推移。建築分野および土木分野においては、改修工事ではく落防止工法に使用される材料の売上が増加した。この結果、売上高は同2・0%増の180億2900万円、営業利益は同2・7%減の14億5千万円となった。
化成品は、化学工業分野では化学メーカー向けに販売している原材料が好調に推移し、売上が増加した。自動車分野では、ハイブリッド車向け商材が好調に推移し、売上が増加した。電子電機分野では、樹脂材料の販売が低迷し、売上が減少した。丸安産業においては、コンデンサ向け商材が好調に推移したものの、半導体向け商材が低調に推移したことで、売上は減少した。この結果、売上高は同1・3%減の93億2千万円、営業利益は同23・4%減の2億9800万円となった。
工事事業は、公共事業を中心としたインフラおよびストック市場の補修・改修・補強工事が順調に推移したことで、利益は増加した。この結果、売上高は同4・2%減の48億9200万円、営業利益は同80・6%増の3億7400万円となった。