WEB塗料報知|塗料・塗装、コーティング業界のプラットフォーム

【決算】コニシ、売上横這いも減益で着地

コニシ(松端博文社長)は10月29日、2026年3月期第2四半期(中間期)連結決算を発表した。売上高は前年同期比0・2%減の655億3300万円、営業利益は同4・7%減の46億2200万円、経常利益は同5・8%減の48億6500万円、親会社株主に帰属する中間純利益は同1・4%減の32億9900万円であった。
 
セグメント別でボンドは、一般家庭用分野はホームセンターやコンビニエンスストア向けの売上が減少。住関連分野では、新製品の市場導入は進んでいるものの、前期の建築基準法改正による駆け込み需要の影響により新設住宅着工戸数が減少し、内装工事用接着剤などの既存製品が低調に推移した。産業資材分野では、紙工用や異種材料接着などに使用する接着剤が低調に推移したが、新規開拓を進めている自動車・電子部品に使用される弾性接着剤の拡販が進んだことで前年並みで推移した。建築分野および土木分野では、建築用補修材が順調に推移したものの、建築用シーリング材の販売数量が減少したことで、低調に推移した。この結果、売上高は同0・7%増の366億7300万円、営業利益は同6・7%減の31億8700万円となった。
 
化成品は、化学工業分野では化学メーカー向けに販売している原材料が好調に推移し、売上が増加した。自動車分野では、ハイブリッド車向け商材が好調に推移し、売上が増加。電子電機分野では、樹脂材料の販売が低迷したものの、新規採用商材が好調に推移した。丸安産業においては、コンデンサ向けなど電子部品用商材が好調に推移し、売上が増加した。この結果、売上高は同4・4%増の191億1500万円、営業利益は同9・3%減の6億4200万円となった。

工事事業は、公共事業を中心としたインフラおよびストック市場の補修・改修・補強工事が計画どおりに進行し、順調に推移した。また、工事の受注活動も好調に進捗。この結果、売上高は同11・2%減の97億4400万円、営業利益は同9・8%増の7億7300万円となった。