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関西ペイント、粉体塗料事業で国内統合

関西ペイントは、粉体塗料事業のさらなる成長を見据え、2026年4月1日付で100%子会社である関西ペイント販売と久保孝ペイントを統合すると発表した。
   
粉体塗料は、揮発性有機化合物(VOC)を含まない環境配慮型製品として、世界的に需要が拡大している。関西ペイントグループでは、欧州およびインドを中心に市場展開を進めており、今回の統合は、海外拠点との連携強化を目的とした新たな体制づくりの一環とされている。

この統合は、関西ペイントが4月に導入したグループ経営方針「ONE KANSAI」に基づくもの。「ONE KANSAI」は、国内外のグループ会社や事業部門の垣根を取り払い、協業体制を強化するとともに、人材のグローバルな活躍を促進することを目指す。

関西ペイントでは、統合により業務の重複を解消し、リソースの最適配分を図ることで、製品品質と顧客サービスのさらなる向上につなげる方針。併せて、サプライチェーンの再構築にも継続して取り組み、持続可能な成長に向けた基盤を整備していく。

本統合は、関西ペイントのグローバル戦略の転換点として見られるもので、今後の市場展開が注目される。