【決算】菊水化学工業、売上・利益共に減少
2025.11.27
菊水化学工業(今井田広幸社長)は11月13日、2026年3月期第2四半期(中間期)の連結決算を発表した。売上高は前年同期比2・9%減の105億5200万円、営業利益は同29・3%減の1億7800万円、経常利益は同40・7%減の1億8400万円、親会社株主に帰属する中間純利益は同45・5%減の9400万円であった。
同期においては、ストック物件を維持保全する改修市場を中心に、建物に潜むアスベストの除去や飛散防止などの「環境対策」、労働環境の改善にも効果のある屋根・壁に施工する遮熱・断熱塗料で「省エネ対策」、劣化した打放しコンクリートの質感を復元させ資産価値を守る「美観回復」、外壁タイルの落下を抑止することで二次災害を防ぐ「剥落対策」、中性化・塩害により劣化したコンクリート構造物の長寿命化対策としての「機能回復」、躯体の強度回復と合わせ内壁・地下ピットの水漏れを止める「漏水対策」など、建物や構造物の困りごとを解決することを同社の社会的使命とし、仕上塗材の開発・販売および完成塗膜を提供する責任施工の活動に取り組んできた。また、社会インフラ市場への展開として、無機・セメント製品を中心に新たな需要の拡大に努めた。 しかし、物価上昇による消費者のマインド変化もあり、需要の多い戸建て塗替え市場が低迷したことから、販売・工事ともに低調に推移した。

