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【決算】ナトコ、売上、営業利益好調

ナトコ(粕谷太一社長)は5月30日、2025年10月期第2四半期の連結決算を発表した。売上高は前年同期比13・6%増の110億2300万円、営業利益は同60・9%増の6億4700万円、経常利益は同0・8%減の5億3800万円、親会社株主に帰属する当期純利益は同2・5%減の3億5800万円となった。 
 
セグメント別の業績で塗料事業は、金属用塗料分野では鋼製家具、景観資材向けの意匠性・機能性塗料が順調であったことと、建材用塗料分野では、主力ユーザー向けの需要増に加え、DICグループから内装建材用塗料の販売事業を2024年7月1日付で譲りうけたことにより、売上高およびセグメント利益は前年同期に比べ増加した。この結果、同事業の売上高は同18・6%増の72億3900万円、セグメント利益は同31・1%増の5億3500万円となった。
 
ファインケミカル事業は、モビリティ(自動車関連)向けのコーティング剤の需要は減少したものの、光学フィルム向け、インクリボン向け、PC・スマートフォンのアクセサリー向けが増加し、売上高およびセグメント利益が増加。この結果、同事業の売上高は同6・5%増の11億5100万円、セグメント利益は同18・8%増の2億1500万円となった。
 

蒸留事業は、車両関係の生産低迷による需要減はあるものの、新規顧客獲得や既存顧客の需要増、廃溶剤の回収増により、売上高およびセグメント利益が増加。この結果、同事業の売上高は同4・6%増の26億3200万円、セグメント利益は同56・5%増の2億2700万円となった。