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【決算】日本特殊塗料、決算 利益面で2桁の伸長

日本特殊塗料(遠田比呂志社長)は5月9日、2025年3月期の連結決算を発表した。売上高は前年同期比2・1%増の660億6千万円、営業利益は同14・1%増の44億5600万円、経常利益は同12・5%増の67億900万円、親会社株主に帰属する当期純利益は同25・2%増の49億4200万円となった。
 
セグメント別の業績では、塗料関連事業は、主力製品の防水材を中心に建築・構築物用塗料の販売が堅調に推移するとともに、集合住宅大規模改修工事等の工事関連売上が前期比30・0%増となり、増収に大きく貢献した結果、セグメントの売上高は同15・1%増の237億2200万円となった。損益面では、販売価格見直しや工事関連売上における増収の効果に加え、原価低減活動・経費低減策の徹底により、セグメント利益は同108・7%増の9億5300万円となった。
 
自動車製品関連事業は、中国におけるEV市場拡大を背景とした販売低迷の影響等から、主要顧客である自動車メーカーの生産台数が国内外で減少したことを受け、売上高は同4・0%減の423億2100万円となった。損益面では、販売価格見直しや原価低減活動・経費低減策を推進したことで、セグメント利益は同1・6%増の34億9300万円となった。
 
その他は、保険代理業の売上高は同3・9%増の1500万円となった。
 
2026年3月期の通期業績予想は、売上高は同4・6%減の630億円、営業利益は同39・4%減の27億円、経常利益は同24・0%減の51億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同19・1%減の40億円を見込む。