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【決算】神東塗料、売上伸長し利益も改善

神東塗料(小坂伊知郎社長)は5月14日、2025年3月期の連結決算を発表した。売上高は前年同期比9・5%増の207億5800万円、営業利益は2億3千万円(前年同期は営業損失4億7900万円)、経常利益は4億7100万円(同経常損失4億6千万円)、親会社株主に帰属する当期純損失は、特別損失に大日本塗料による同社株式に対する公開買付に関連する費用を計上した結果5900万円(同親会社株主に帰属する当期純損失4億9700万円)となった。
 
分野別にみると、インダストリアル分野の売上高は、粉体塗料分野において各種部品メーカー向け塗料の出荷が好調だったことと、工業用電着塗料分野において建材向け塗料の出荷が好調であったことから分野全体で増加した。
 
インフラ分野の売上高は、防食塗料分野において、汎用品の低調が継続し前年を下回ったが、子会社の工事売上が年間を通して好調に推移したことと、工事売上の増加に伴い建築塗料の出荷が増加したことから、分野全体で増加した。
 
自動車用塗料分野は、自動車メーカーの認証不正問題の影響などによる生産量の減少が影響し、出荷が減少したが、年間ではほぼ前年並みの売上となった。
 
その他塗料分野は、主に軌道材料製品分野において道床安定剤の出荷が好調に推移したが、分野全体の売上高は減少した。
 
2026年3月期の通期業績予想は、売上高は前期比13・3%減の180億円、営業利益は同56・7%減の1億円、経常利益は同47・0%減の2億5千万円、親会社に帰属する当期純利益は1億円を見込む。