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【決算】メーカー概況、全般的にはマイナス傾向

上場する主要塗料関連メーカーの2026年第1四半期決算が発表された(集計12社)。集計した12社の内、売上が前年度比増加した企業は4社、営業利益面では5社であった。長期化する地政学的なリスクや資源価格・材料価格の高騰、円安による物価の上昇等が継続しており、依然として先行き不透明な状況が続いている。 

 
建築分野では、一部に集合住宅向け需要が堅調に推移する動きも見られたが、全般的には物価上昇による消費者のマインド変化もあり、低迷している。工業分野でも、粉体塗料の出荷が好調な面もあったが、市況低迷の影響などから前年を下回った。船舶分野では、新造船で需要が堅調に推移するなか、製造コストに見合った販売価格の適正化の継続推進などにより売上が増加傾向にあったものの、修繕船は減収となった。自動車、DIY・家庭用分野は、マイナス推移となった。