日本金属サイディング工業会、施工例フォトコンテスト
日本金属サイディング工業会(森安弘会長)は「第23回金属サイディング施工例フォトコンテスト」の入選発表会を3月19日午後2時から東京都中央区日本橋茅場町の鉄鋼会館で開催した。
同コンテストは、昨年6月1日から9月30日までの応募期間に寄せられた合計1874作品(前年比11%減)の中から、最優秀賞2作品(新築・リフォーム各1)、優秀賞8作品(新築リフォーム各4)、入選賞40作品(新築リフォーム各20)の合計50作品を選出。最優秀賞に、新築部門はかんばら設計室(栃木県)、リフォーム部門はTopRunner/ガイソー札幌店(北海道)が選ばれた。応募作品の応募数は、東日本地区が1241作品(新築659作品、リフォーム582作品)、西日本地区が633作品(新築430作品、リフォーム203作品)であった。
特別審査委員は、江口惠津子氏(ヴェルディッシモ代表取締役、日本フリーランスインテリアコーディネーター協会会長)と、杉田宣生氏(ハル建築研究所)が務めた。新築部門の最優秀作品についての講評で、江口氏は「一段高くなった空間にステージのように平屋の家がスタイリッシュに佇む、誠に美しい風景である。エッジの効いた外観デザインは、金属サイディングならではのスタイリッシュな清々しい作品となっている。今回はスタイリッシュな作品が多く見られたが、その中でも飛び抜けている」と評した。杉田氏は「シンプルだが、いくつかの立体を組み合わせた形状や、勾配を持たせた外壁などデザインが工夫されていて、すてきで格好の良い住宅である。前回まで2年続けて非住宅の作品が最優秀となったが、今回は住宅に良い作品が多かったように思う」と述べた。
また、リフォーム部門の最優秀作品について、江口氏は「ファサードのデザインが秀逸で、スタイリッシュな作品が多い新築部門に入っても遜色がない。既存のデザインをうまく生かし、まるで違うイメージの家に変貌した。機能性とデザイン性を一挙に上げた優れた作品である」と評価。杉田氏は「外壁の古い窯業サイディングを、張り替えによって大変おしゃれで美しいファサードになっている。出窓部分の木目調が良いアクセントとなり、濃紺の外壁と相まって建物を引き立たせている。張り替えによるリフォームの好例」と評した。
なお、同工業会では平成24年から実施している被災地への義援金を、今回も実施。能登半島地震被災地に対して、応募作品件数に応じた総額18万7400円を、日本赤十字社を通じて寄付した。