関西ペイント、工業用焼付下塗塗料
関西ペイントは、工業用塗料分野向けの新製品「カンペ焼付プラサフECO」を7月7日より発売した。
工業塗装の現場では、素材の多様化に伴う塗料選定の煩雑さ、製品の耐久性向上のニーズ、環境負荷の低減、作業効率の向上など、さまざまな課題が存在している。同社ではこれらの課題に応えるべく、広範囲な素材適性と高い防食性、環境対応性能を兼ね備えた新しい焼付下塗「カンペ焼付プラサフECO」を開発した。
本製品の特長は、幅広い金属素材に対して高い付着適性を有する点にある。難付着素材とされるアルミ6000番台にも適用可能である。さらに、SST(塩水噴霧試験)960時間にも耐える、電着塗料並みの優れた防食性能を発揮し、耐重塩害仕様にも適している。
環境対応にも優れており、特定化学物質障害予防規則(特化則)に対応しつつ、低温焼付を実現している。これにより、作業環境の改善とエネルギーコストの削減が期待できる。
また、上塗りに「レタンECOベーク」を組み合わせることで、特化則対応および低温焼付に対応した2コート1ベークの塗装工程を構築することが可能である。
「カンペ焼付プラサフECO」は、顧客のさまざまな課題解決に貢献する。需要家にとっては、 高い防食性により、製品のライフサイクルコスト(LCC)低減が期待できる。塗装業者にとっては、2コート1ベーク時でも優れた作業性、仕上がりを示し、作業効率が向上する。さらに、レタンECOベークとの組合せでは、低温焼付(120℃×20分)仕様が可能となり、エネルギーコストの削減に寄与する。塗料販売店にとっては、トップクラスの性能を有する製品を取り扱うことで顧客の多様なニーズに応えることが可能となる。
同社では本製品を含めた汎用諸工業向けの製品ラインアップの拡充に注力しており、今秋には、より多様なニーズに対応できる万能プライマーの追加を予定している。
問合せは同社工業塗料本部工業塗料営業部営業グループ・松本和行氏(℡03・6758・0880)まで。