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高機能素材WEEK、 匠の技術コラボ

RX Japanは、5月14日から16日まで、大阪市住之江区のインテックス大阪4号館において高機能素材Week「第6回サステナブル マテリアル展[大阪](サスマ)」「第8回塗料・塗装設備展[大阪](コーティングジャパン)」等を開催した。来場者は、同時開催の併設展全体で延べ3万6013人(主催者発表・速報)だった。

オープニングセレモニー


会期初日の14日午前9時40分からインテックス大阪インテックスプラザでは、関西地区を代表する行政、製造会社のVIP27人によるオープニングセレモニーが開催された。当業界からは日本塗料工業会の児島與志夫専務理事ほかがテープカットを行った。RX Japanの藤原武史常務取締役があいさつで「日本のものづくりが今後さらに成長するために重要なことは企業と企業の掛け算だと思う。1社では限界がある。匠の技術コラボレーションの可能性は無限になると思う」と述べた。
 
サステナブル マテリアル展では、素材メーカーやリサイクル関連企業等が多く出展し、カーボンニュートラルやSDGsの目標に寄与する製品・サービスが並んだ。

塗料の情報、課題解決を探しに多くの来場者が集まった日塗工ブース(PAINT PAVILION)

 
塗料・塗装設備展では、塗料・コーティングでは、機能性材料、塗装では環境低負荷生産性向上や職場環境を改善するソリューションの提案が行われていた。日本塗料工業会ブースでは、会員・賛助会員の6社(アトミクス、久保孝ペイント、カナヱ塗料、関西ペイント、シグナル、水谷ペイント)と塗料報知新聞社が出展。日塗工では、最新版の『日本の塗料工業』の配布や、労働災害安全教育に役立つVRコンテンツを紹介。各メーカーブースでは、塗料・塗装に対する課題をヒアリングしながら、各社の製品をPRした。初出展のカナヱ塗料では、塗料製品の紹介だけではなく循環型樹脂について企業スタンスを打ち出し、サーキュラーエコノミーやケミカルリサイクルの共同開発を探る場としていた。
 

労働災害安全教育のVRコンテンツのデモ


来場者からは「2液の塗料から1液に変えたい」「塗料の密着を高めたい」「材料選定で迷っている」等の基本的な質問から、「低反射塗料を探している」「防火を塗料でできないか」と、塗料を明確に探している来場者もいた。出展した塗料メーカーに感想を聞くと「来場者は昨年より増えている印象。具体的な商談案件も獲得できた」などと、手応えを得ていた。塗料報知新聞社もブースを出展し、本紙特集号や業界総合専門誌『塗布と塗膜』を限定配布。また、塗料・塗装業界の企業・団体の業界キャラクター「ギョウキャラ」の人気投票で業界のPRを実施した。加えて、生産性向上を促すため、厳選した「塗装ガン・塗装機のカタログーコーナー」を設置し、塗装事業者の生産性向上を提案した。業界の活動報告としては、塗料・塗装業界の繋がりの基盤となるコーティング・コンソーシアム(CoCo)を紹介。ほか、3分でわかる「需要別塗料マーケット動画」をモニターで放映する等、業界の窓口としての役目を担った。