WEB塗料報知|塗料・塗装、コーティング業界のプラットフォーム

5/14~ コーティング ジャパン大阪 直前!注目出展ブース

第8回塗料・塗装設備展(コーティング ジャパン)大阪 独創技術で課題に最適解

RX Japan主催の高機能素材Week「第8回塗料・塗装設備展(コーティング ジャパン)大阪」が5月14日から3日間、大阪府大阪市住之江区のインテックス大阪で開催される。
 
同展では、機能性塗料から塗装設備、表面処理技術など一堂に出展。各社が最新技術や製品をアピールし、そのまま商談する場となる。会場には、自動車、半導体装置などの工業分野から、建築・建材分野まで幅広い企業担当者が来場する。
 
日本塗料工業会も共催として、会員各社と出展。なお、塗料報知新聞社も同ブース内で、塗料・塗装の〝お困りごとの窓口〟として活動する【18‐6C】。
 
本紙面では、同展に出展する注目4社の製品やサービスを開催直前に紹介する。来場前の事前リサーチにぜひ役立ててほしい。なお、同展を含めた「高機能素材Week2025」の来場には、事前登録が必要。

カラーで付加価値提供 塗料の可能性発見する場に<フジケミ近畿>

【小間番号】16-41

―貴社の紹介をお願いいたします。
当社は、親会社である藤倉化成の関西総販売元として、藤倉化成のプラスチック向けコーティング材料、電子材料、建築用塗料の提案・販売を行っています。また、建築事業では、戸建て住宅やメゾン向けのリフォーム工事の施工管理も主要事業としています。

―今回の出展テーマは。
出展テーマは、コーティング材料、導電性樹脂材料、住宅用内外装向け塗料、合わせて7つを予定しております。コーティング分野では、「成形フィルム向けアフターキュアUVハードコート塗料」、「熱放射塗料」の製品に加え、「Design Working Group」(以下、DWG)を紹介します。

トレンドを反映したカラーを専門グループが提案


―DWGとは何ですか。
配色や顔料、高輝材の組み合わせに加え、トレンドを反映したカラーリングを自発的に提案していくグループです。例えば調色は、これまでメーカー様からの色指定があり、それに合わせて自社の枚方工場で行ってきました。DWGでは、当社の方からデザインを発信・提案し、色をお客様と創っていく事業となります。同グループの働きかけで塗装が初めてというメーカー様から採用されたケースもあります。

多方面の用途で活躍する導電性樹脂材料「ドータイト」


―塗装の可能性が広がりますね。一方で、導電性材料が期待されています。
「ドータイト」では、「導電性接着剤」、「プリンテッドエレクトロニクス」、「EMIシールド」の展示を予定しており、内容に関しては各製品タイプの中で市場のトレンドや今後伸びていく分野・技術を中心に提案します。

―今後伸びていくという話がありました。注力している分野は。
コーティング分野では、自動車、化粧品容器、一般家電など、日常的に目にする様々なプラスチック製品に対し実績は豊富ですが、現在はフィルム分野や未加飾の日用品雑貨向けにアプローチをしており、藤倉化成の塗料が皆様の生活の一部になれるように活動しております。また、導電性材料分野では、エレクトロニクス産業を主軸にグローバルに展開している「ドータイト」が、品質と市場シェアにおいて世界トップレベルの地位を確保しております。プリント基板、タッチパネル、電子部品、はんだ代替など、用途が多岐にわたり、 通信機器、車載、生体センサ、ウェアラブル機器など、様々な分野で活躍しております。

―建築用ではいかかですか。
これまで専用品開発で培った技術力で高耐候・高意匠塗料の一般販売を進めており、各製品の紹介を予定しています。また、ローラー施工ができる水性メタリック調塗料「フェロブリエ」は、これまでにないコンセプトのため出展の毎に、問い合わせが増えています。「新しい」「差別化できる」製品を探している方にはマッチします。当社では藤倉化成を通じて、専用塗料も開発しているので同製品をきっかけに、お客様の困りごとを聞き、一緒に開発するという流れも起きています。

―出展を続ける動機は。
関西で最大規模である展示会であり、集客力・来場者層の幅が広くこれまでに関わったことのない企業様とマッチングが出来ています。コロナ禍でも一定数以上の成果が挙げたのですが、昨年はコロナ以前に勝るとも劣らない反応を頂きました。

―足を運んでほしいターゲット層は。
各種メーカーの技術・開発担当者や、実際にペーストや塗料を使用される塗装事業者様、各メーカーのデザイナー等にご来場いただきたいと思っております。

―最後に、来場者へのメッセージをお願いいたします。
当社ブースは、塗料でやりたいこと、できることなど“可能性”が発見できると思います。出品している製品のみで、お客様のニーズと合致するとは考えておりません。お客様と商談を重ねて、最適な提案ができるので、まずはブースを覗いてみてください。

―ありがとうございました。



最大5層の超音波膜厚計 機器に触れて使用感を確認<テツタニ>

【小間番号】16-31

―貴社の紹介をお願いします。
当社は、創業以来〝色材〟のスペシャリストとして、様々な分野のユーザー向けに添加剤・顔料・樹脂など世界のトップメーカーの製品を幅広く取り扱う専門商社です。2014年からは表面外観や品質管理の分野で世界トップレベルであるビックガードナー社製測定機器の総代理店として販売からアフターサービスまでを行っております。

           自動車業界を中心に採用が広がる「BYK‐μPELT」


―今回の出展テーマと出展する製品・商品、サービスは。
当社ブースでは、ドイツ国に本社を置くビックガードナー社の超音波膜厚計、ゆず肌/オレンジピール測定器、光沢計、色差計、ヘーズメーターなど表面特性を数値化する測定機器を紹介いたします。昨年より取り扱いをスタートした「BYK‐μPELT」は、非破壊で最大5層まで各層の膜厚を一度に計測できる超音波膜厚計で、自動車業界を中心に採用が進んでいる本機器を新たに展示いたします。「ウェーブスキャン」は、塗装表面のゆず肌・写像鮮明性(DOI)が一度に計測可能な測定器です。 外観評価では色や光沢の他、表面状態の管理も重要とされており、自動車業界ではゆず肌管理のスタンダード機として使用されております。「スペクトロ2ガイドプロ」は、通常の測色計では判別困難である漆黒性の色差評価が可能な分光測色計です。漆黒性に特化したMy,dM値を用いることで黒色度および底色の数値化を行うことが可能となります。

実機に触れられる展示ブース


―展示会では、ブースへの誘導のためにどのようにアピールしますか。
測定機器のデモ機と測定サンプルを展示し、実際に機器に触れていただき、目視との相関性や使用感を確認いただけるような展示内容としております。

―足を運んでほしいターゲット層は。
展示ブースへは、主にご使用いただいております自動車業界に限らず、様々な業界の塗料・塗装に関わる技術・開発部門や品質管理部門の方々にお越しいただきたいと思います。

―新たな顧客先の候補分野はどこでしょうか。
建設機械、航空機、建材などです。建設機械は色彩関連測定器では顧客となっているので、それ以外の機器類を提案していきたいと考えております。航空機はメンテナンス関係への採用に期待しており、建材はサイディングボードなど仕上資材の表面計測に市場があると見込んでいます。

―今回、出展を決めた動機や意義は。
様々な業界の方へ直接PRできることが有意義であると考えております。ここ数年はフィルムテックジャパン展示会に出展し、フィルム業界の方々にヘーズメーターを中心にPRを行っておりました。今回は、新規商材の超音波膜厚計を中心に塗料・塗装業界へPRを行いたく、塗料・塗装設備展への出展を決めました。

―リアルの展示会に出展を続けていますが、どのような効果がありますか。
計測器で言えば、オンラインで画像や動画で見るよりも、機器類を直接見て、触って、操作する効果が大きいです。例えば、カラーチェック結果はオンラインのモニター上で画像を見るより、直接操作して得られた結果を肉眼で目視することの方が反響を得られます。

―最後に、来場者へのメッセージをお願いいたします。
他社の測定機器にはない特徴のある測定結果により、これまで目視評価と測定結果に相関性が取れないお困りごとに対して、解決策をご提案いたします。皆様の来訪を心よりお待ちしております。

―ありがとうございました。

塗装の悪臭、経費を削減 オゾンの力でスラッジ分解<環境開発技研>

【小間番号】17-23

―貴社の紹介をお願いいたします。
当社は2003年9月、オゾンを利用した環境機器の製造販売を目的として創立しました。塗装ブース水を殺菌脱臭しブース水を捨てずに再利用することができ、オゾンの力でスラッジも半減。環境に寄与するだけなく、大幅な経費削減も可能とした、画期的な『塗装ブース水浄化装置』を製造・販売しております。

塗装ブース水浄化装置「KKG1124」


―塗装ブース水浄化装置の開発に至った背景についてお聞かせ下さい。
創立時、当社はオゾン式空気清浄機を取り扱っておりました。塗装工場の腐敗臭脱臭の話が寄せられ、原因について調べたところブース水が発生源であることから、ブース水の脱臭に着手しました。当時の空気清浄機のオゾン濃度では全く効果が無く、オゾン濃度を数百倍まで増やしました。それがスラッジの分解にも大きな効果があることがわかり、現在のブース水浄化装置へと発展していきました。

―お客様からはどのような要望や相談がありますか。
塗装工場内だけなく、工場外にまで、ブース水の腐食した酷い臭いに悩まされており、今後若い社員を受け入れるためにも環境課題を解決し、イメージアップを図りたいという要望がありました。根本的に臭いを無くすことは、そもそも難しいのではと半信半疑なお客様でも、実際に導入している工場へ見学に行き、その効果に驚きすぐに導入を決断された方もいます。まずは、塗装ブース水浄化装置の可能性を知ってもらうことが重要だと思います。

―製品の特長やサービスについてお聞かせください。
塗装ブース水浄化装置は機能が非常にシンプルで、わかりやすいことがメリットでもあります。ボタン一つで、誰でも簡単に使えることを体験してもらうため、実機を展示し実演いたします。

―使用方法が分かりやすいのは魅力ですね。実演の他はどうですか。
実際に、本装置を導入していただいているお客様の生の声を聞いていただくため、動画を放映します。また、オゾン浄化の効果を説明したパネルを掲示いたします。
―展示会に足を運んでもらうための仕掛けは。
塗装工場全体に向けて、DMで事前通知を行っています。当社のDMが目に留まり、実際に実物を見て、確かめるために展示会場に足を運んで下さった方も多くいらっしゃいます。

―貴社のカーボンニュートラル等環境問題における、具体的な活動があれば教えて下さい。
塗装スラッジは、オゾンと反応すると水と炭酸ガスに分解されて、有機物は無くなります。結果としてスラッジが減り、産業廃棄物の削減にもつながり、地球環境保全及びCO2削減に貢献することができます。具体的には、水量100~500トンを浄化する大型機種の開発、およびオゾン分解効率を高める研究開発に取り組んでいます。

昨年10月のコーティング ジャパン東京でのブースの様子


―最後に、来場者へのメッセージをお願いいたします。
当社は、腐敗臭脱臭等の塗装現場の環境改善を目的に、コーティングジャパン東京展・大阪展ともに、第1回から継続して出展し続けています。環境改善のみならず、経費削減にも大きく貢献する塗装ブース水浄化装置ですので、必ずお役に立てると思います。塗装現場の方だけでなく生産技術や環境関係の方々にも、ぜひお立ち寄り頂き、実機による実演をご覧いただき、確かめてほしいです。たくさんの方のご来場をお待ちしております。

―ありがとうございました。

IH塗装乾燥技術紹介  省エネ・脱炭素等に貢献<メディア研究所>

【小間番号】18‐2

―貴社の紹介をお願いいたします。
当社は創業35年、「世界の最先端技術を日本に、日本の最先端技術を世界に」を目指し、海外メーカーとのネットワークを通じてお客様の製造現場での課題解決に日々取り組んでおります。
 近年はドイツDr. Schenk社の光学式検査装置やSingulus社のスパッタ装置、ベルギーPlasmalex社の表面改質装置などの日本総代理店として展開しております

―今回の出展はどのような展示になりますか。
ここ数年は、主にフィルム表面の欠陥検査装置をメインとした、海外の技術を紹介してきました。今回は、近年の各業界で関心が集まる、表面改質技術や省エネ効果の高いIHによる塗装乾燥技術をご紹介したいと思います。

―注力ポイントは。
自社の目標である「世界の最先端技術を日本に、日本の最先端技術を世界に」を実践したいと思っております。また、Mipox(マイポックス)社のシステムで、従来大型の乾燥炉を使っていた製造工程をコンパクトかつ省エネ化したIH(高周波誘導)加熱システムを紹介します。加えて、国産装置にはない、欠陥検査技術を来場者の方々に知っていただきたいと思っています。

IH(高周波誘導加熱)粉体塗装システム

 

同システムの電源装置


―具体的には、どのような製品・システムが並びますか。
Mipox社のIH(高周波誘導加熱式)粉体塗装システムを中心に来場される方々にアピールしたいと思っております。本システムのメリットは、電気を電源とすることで塗装乾燥時間の大幅な短縮と設備の省スペース化を実現。一般的な設備の約1/3が可能になります。加えて、直接加熱するためエネルギーの無駄をなくし、加熱効率を大幅に上げ、ランニングコストの削減・省エネ・脱炭素に貢献します。

―塗料・塗装業界の課題解決に大きく貢献しますね。その他にはいかがですか。
Dr. Schenk社のEasyInspect(超高速表面欠陥検査装置)は、業界最高速の欠陥検出能力を備えています。高精度の欠陥検出・欠陥分類能力に長け、フィルム膜厚の全面モニタリングが可能です。また、Plasmarex社の大気圧・真空プラズマ表面改質装置は、プラズマによる革新的なナノコーティング・ソリューションを提供します。用途は、電子部品用超薄膜コーティングや、不織布・テクニカルテキスタイル、医療用(注射器・カテーテル等)でも活用されています。

―ブースに足を運んでくださる方への説明はどのようにされますか。
世界最先端の技術力を映像、展示で訴求します。 そして、システム設計からメンテナンスまで専門の社員がお客様のニーズに合った説明を行います。またナレーターによりビデオの案内の訴求力を高めたいと思います。

―どのような分野の方に知ってもらいたいですか。
お客様としては、R&D部門や製造部門で、問題を抱えている技術者の方に弊社取扱い製品を知っていただきたいです。また、特に塗装関係では、省エネに興味のある方にご説明したいです。

―最後に、来場者へのメッセージをお願いいたします。
今回、塗料・塗装設備展には初めての出展となります。IH粉体塗装システムを中心に紹介いたしますので、塗料・塗装業界関係者の方には特にお立ち寄りいただきたいと思っております。また、国産メーカーにはないユニークな技術もご紹介しますので、是非専門の担当者とお話して頂きたいと思います。

―ありがとうございました。