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日本建築仕上材工業会、 2022年生産数量は前年比1・3%減

日本建築仕上材工業会(NSK、藤井実広会長)はこのほど、2022年(令和4年1月~12月)の建築用仕上塗材および左官材料・補修材料の生産数量を発表した。

建築用仕上塗材は16万6883tで前年比3・9%減、左官材料・補修材料は32万6768tで同0・1%増、合計で49万3651tの同1・3%減であった。建築用仕上塗材は17万t台を、生産総量は50万t台をそれぞれ切り、コロナ禍の影響が払拭できない結果となった。建築用仕上塗材の水系上塗材と溶剤系上塗材の生産数量比は78・9%:21・1%と、前年と同水準であった。
 
内訳では、主要品目の中で前年より生産数量が増加した塗材は2品目で、合成樹脂エマルション系薄付け仕上塗材は前年比1・9%増、可とう形外装合成樹脂エマルション系薄付け仕上塗材は同6・8%増であった。また、同じ品目で前年より生産数量が5%以上減少した塗材は、防水形合成樹脂エマルション系複層仕上塗材が同14・1%減、石材調仕上塗材が同15・5%減、防水形外装合成樹脂エマルション系薄付け仕上塗材が同15・8%減、内装水溶性樹脂系薄付け仕上塗材が同30・3%減と、いずれも前年比二桁の減少となった。

左官材料・補修材料の主要5品目では、SL材が同5・3%増に対し、薄塗用セメントモルタル材は同26・8%減と二桁のダウン。他の3品目は横ばい、あるいは微増であった。 

単位の異なる2品目では、生SL材が同2・8%増と堅調であったのに対し、セメント混和用軽量発泡骨材は同47・0%減と大幅な落ち込みとなった。