アクサルタ、自動車人気色を発表
アクサルタコーティングシステムズは、「第72回世界自動車人気色調査年次報告書」を発表。2024年はホワイトやグレーなどのクラシックな色調が引き続き優勢となり、洗練されたエフェクト重視の色を好む傾向が強まった。

2024年の自動車人気色
2024年の世界の自動車カラートレンドは、ホワイトは31%と引き続き最も人気のある色で、パール仕上げの需要が高まり、洗練さへの嗜好を反映。グレーは23%に上昇、ブラックは21%で、かつて優勢だったシルバーは、消費者がより個性的な外観を求めたため、9%に低下した。ブルーも6%に減少し、 レッド(4%)、ブラウン/ベージュ(3%)、グリーン(2%)は横ばい。 イエロー/ゴールドも減少が続き、1%未満となった。 全体として2024年のカラーパレットは、クラシックな色合いと洗練された光が変化する仕上げをブレンドし、より複雑になることを熱望する市場を反映している。
地域別にみると、北米 はクラシックな色合いが好まれ、ホワイト(33%)、グレー(20%)、ブラック(19%)の順。今年はホワイトとグレーが好まれ、深みのあるブラックと、洗練された仕上げへの関心が高まった。
ヨーロッパはニュートラルで洗練された仕上げにシフト。ホワイト(25%)が1位となり、 グレー(24%)は後退、ブラック(23%)と続いた。クラシックなニュートラルと鮮やかな効果のバランスが取れた洗練された仕上げへの欲求を反映している。
アジアは、ホワイトが依然として優勢だが、地域の好みはさまざま。日本はホワイト(38%)がトップで、パール仕上げを強く好んだ(29%)。 ブラックはソリッド(4%)とエフェクト(14%)に分かれ、シルバーは7%に低下した。ブラックのエフェクトフィニッシュが好まれることは、耐久性のあるパールホワイトとともに、高光沢の表面へのシフトを示している。インドはアースカラーに傾倒し、韓国は鮮やかなブルーを好み、中国は印象的なブラックを優先した。 これらのトレンドは、伝統と革新を組み合わせたものといえる。