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源兵衛、塗料溶解システム等で特許

塗料販売店の源兵衛(京都)は、塗装材料の情報提供システムおよびプログラムに関する特許(登録番号7685136)を5月21日付で取得した。この特許は、2種類の塗料が重ね塗り可能かどうか、また塗料と対象のシンナーが混合可能かどうかを判定する情報システムに関するものである。
 
塗料に含まれる溶剤の溶解性パラメーター (HPS値)を参考にして可否を判断し、ユーザーに最適な選択肢を提示する。さらに、実際の重ね塗りや溶解に関する実測データも活用しながら案内する。
 
現場では、専用シンナーが手元にない場合や少量のみ必要な場合、どのタイプのシンナーが代替可能かの判断に悩むことがあるという。こうした課題に対し、今回の特許技術を、同社が運営する塗料リユースシステム「アマパシャ」の登録者に向けて活用していく方針だ。
 
アマパシャは、使いきれずに廃棄される塗料を出品者と購入者とのマッチングや、残塗料を別の現場で必要な色に調色して再生塗料として再納入する仕組みを持つアプリである。
 
同アプリを展開する源兵衛の佐々木健一社長は、「アマパシャは単なるリユース販売ではなく、残塗料を必要な色に調色することで付加価値を高めている。今回の特許取得により、ユーザー満足度を向上させる改善を進めていきたい」と語った。