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【決算】菊水化学工業、売上・利益共に減少

菊水化学工業(今井田広幸社長)は8月8日、2026年3月期第1四半期の連結決算を発表した。売上高は前年同期比3・7%減の52億6100万円、営業利益は同23・2%減の9700万円、経常利益は同33・0%減の1億1600万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同41・4%減の6100万円であった。
 
同期においては、ストック物件が拡大する改修市場を中心に、建物に潜むアスベストの除去や飛散防止を含む「環境対策」、労働環境の改善にも効果のある屋根・壁に施工する遮熱・断熱塗料で「省エネ対策」、劣化した打放しコンクリートの質感を復元させ資産価値を守る「美観回復」、外壁タイルの落下を抑止することで二次災害を防ぐ「剥落対策」、中性化・塩害により劣化したコンクリート構造物の長寿命化対策としての「機能回復」、躯体の強度回復と合わせ内壁・地下ピットの水漏れを防ぐ「漏水対策」など、建物や構造物の困りごとを、製品販売および完成塗膜を提供する責任施工で解決することを社会的使命としてとらえ活動した。また、社会インフラ市場への展開として、無機・セメント製品を中心に新たな需要の拡大に努めた。しかし、物価上昇による消費者のマインド変化もあり、成長市場でもある戸建て塗替え市場が低迷したことから、販売・工事ともに需要が低調に推移した。