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【決算】ナトコ、増収増益を達成

ナトコ(粕谷太一社長)は9月5日、2025年10月期第3四半期の連結決算を発表した。売上高は前年同期比9・0%増の165億7200万円、営業利益は同21・1%増の10億100万円、経常利益は同8・8%増の10億1800万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同23・0%増の7億9千万円となった。 
 
セグメント別の業績では、塗料事業は、金属用塗料分野では焼き付け塗料や遮熱塗料での新規案件の獲得や工作機械向け塗料の需要が増えたことと、建材用塗料分野では主力ユーザー向けの需要増やDICグループから内装建材用塗料の販売事業を2024年7月1日付で譲り受けたことにより、売上高およびセグメント利益は前年同期に比べ増加した。この結果、同事業の売上高は同13・9%増の107億1100万円、セグメント利益は同29・1%増の8億1900万円となった。
 
ファインケミカル事業は、スマートフォンのアクセサリー、光学フィルム向けのコーティング剤は需要の持ち直しの兆しがあったものの、モビリティ(自動車関連)向けのコーティング剤は需要が減少したことにより、売上高およびセグメント利益は前年同期に比べ減少した。この結果、同事業の売上高は同3・6%減の18億5千万円、セグメント利益は同10・1%減の3億9900万円となった。
 
蒸留事業は、車両関係の生産低迷による需要減はあるものの、新規顧客の獲得や既存顧客の需要増、廃溶剤の回収増により、売上高およびセグメント利益は前年同期に比べ増加した。この結果、同事業の売上高は同3・2%増の40億1千万円、セグメント利益は同38・1%増の3億4900万円となった。