世界の車体色、依然として無彩色が席巻 EV車に個性も
アクサルタコーティングシステムズは、2025年版の「世界自動車人気色調査報告書」を4月2日に発表した 。1953年から続く本調査は業界で最も歴史が長く、かつ総合的な車体色の指標として知られている 。不動のトップ3「ホワイト・ブラック・グレー」が市場の約75%を占有。第73回となる今回の調査では、世界の自動車市場において依然として無彩色が圧倒的な主流であることが裏付けられた。
世界全体での人気色ランキングは、ホワイトが29%(ソリッド14%、パール15%)でトップを維持 。次いでブラックが23%(エフェクト19%、ソリッド4%)、グレーが22%と続いている 。これら上位3色だけで市場の74%を占めており、時代を超越したクリーンなデザインへの根強い支持が示された 。一方、かつて高い人気を誇ったシルバーは勢いを失い7%に後退した。有彩色ではブルーが6%を確保し、最も人気の高い有彩色としての地位を確立している 。そのほか、レッド、ブラウン/ベージュ、グリーン、イエロー/ゴールドなども、シェアは小さいながらも世界の色彩ポートフォリオに貢献した。
地域ごとに異なる「個性」と「変化」の兆し報告書では、無彩色の安定感とともに、地域ごとの微妙な嗜好の変化も浮き彫りになった 。
北米: ホワイトが31%で首位だが、2024年比では微減 。代わってブルー(10%)やレッド(7%)など大胆な色の選択が増えており、カスタマイズや個性的なスタイリングへの文化的変化が反映されている。
ヨーロッパ: 上品で控えめなデザインが好まれ、グレーが前年比増の26%で首位に 。ホワイト(25%)、ブラック(22%)とともに、モダンで洗練された車両スタイリングと調和する。
アジア: ブラックが26%に増加する一方、イエロー/ゴールド(4%)やグリーン(3%)など表現力豊かな色へのシフトも進む 。特に急速に拡大する電気自動車(EV)市場では、ブランドの差別化のために彩度の高い色合いが活用されている。
同社の上席副社長兼最高技術責任者であるロバート・ループ博士は、独自の樹脂化学によって多種多様なニーズに応えつつ、耐久性や持続可能性を追求していく姿勢を強調した。自動車業界が100年に一度の変革期を迎える中、車体色もまた、伝統的な無彩色の安心感と、EVシフトや個性化に伴う「現代的な表現」の間で、絶え間なく変化を続けている。
