未来を拓く「レガシー製品・技術」ービックケミー・ジャパン
ビックケミー・ジャパン 高分子量湿潤分散剤のパイオニア
高分子量湿潤分散剤の分野を切り開いたのがビックケミー・ジャパン株式会社が展開している「DISPERBYK-160」である。1980年代に世界同時に発売され、それまで困難であった有機顔料の高光沢と低粘度を実現した。鮮明な発色・高透明性・色分かれ防止の機能に加え、塗膜物性と耐候性の良さも兼ね備えており、それまでの助剤としての位置から、塗料の必須成分へと添加剤評価を引き上げる切っ掛けともなった。

1980年代半ばのサンプルボトル出荷

PFASフリーなど環境負荷低減を進める
顔料への吸着と樹脂への相溶性という二つの構成要素、湿潤・吸着と安定化の二つの機能を体現し、その後の湿潤分散剤開発のモデルでもある。吸着基の選定により多様な組成・表面の顔料への選択性を確保し、相溶性鎖の極性を変えることや分子量の制御により各種塗料系への適性を広げることができる。当初の開発対象の自動車用塗料から、焼き付け工業用塗料、常乾建築用塗料、UV架橋系などほとんどの溶剤系・無溶剤系に、バリエーションを広げている。
また、高極性基の導入により水性塗料分野でも高分子量湿潤剤の適用を拡大。時代の要請に先んじて、VOCフリーやスズ系触媒フリーなど、環境負荷低減の要素も盛り込まれてきている。
こうした設計思想はその後のアクリル系湿潤分散剤にも引き継がれ、コントロール重合による微分散安定化で飛躍的な発展を見せた「DISPERBYK-2000」のシリーズに結実している。
