NPAC、自動車向けコンセプトカラー発表
日本ペイント・オートモーティブコーティングス(NPAC)は5月21日、自動車市場向けの2025年度コンセプトカラーとして「PATH(パス)」を発表した。

PATHイメージビジュアル
生成AIの進化により、人々の創造力や選択肢は広がる一方で、情報の均一化や誤認識といった新たな課題も生まれている。こうした時代背景を踏まえ、今回のコンセプトカラーPATHには「AIや他者との対話を通じて、自分なりの思考や感性を楽しみながら、オリジナリティのある軌跡を描いていこう」というメッセージが込められている。
同社はこのテーマをもとに、思考プロセスを4つのカテゴリー「Case」に分類し、それぞれの世界観に基づいた提案色を設定した。
Case‐1は、安心と確信に基づくスピーディタイプ。AIの活用で効率を追求し、優れたアイデアを柔軟に取り入れる思考に着目。シンプルで奥行きある質感により、ベーシックカラーを再構成した「ニューベーシックカラー」を提案。
Case‐2は、承認欲求と個性のバランスを重視するトレンディタイプ。AIとの共存を楽しみ、自らのアイデアで新しい価値を生み出す好奇心旺盛な層を想定。見る人の目を引き、所有欲を刺激するアイキャッチカラーが未来のデザインに新たな可能性を与える。
Case‐3は、柔軟な発想を活かし思考を重ねるアレンジタイプ。AIとの対話を通じて深みを加え、独自の感性で色に磨きをかけていく過程に注目。こだわりがにじむ色調は、洗練された美しさを持つハイセンスカラーとして仕上がっている。
Case‐4は、自身の信念を貫く野心家タイプ。人間ならではの鋭敏な感覚と洞察力により本質を見極め、熟考の末にたどり着いた色を展開。潔さと圧倒的な存在感を放つハイパフォーマンスカラーが特長だ。
同社は今後も、多様化する価値観や時代の空気を色彩に落とし込み、クルマを通じた表現の可能性を広げていく方針だ。