【決算】日本特殊塗料、売上減少し利益も減少
日本特殊塗料(遠田比呂志社長)は8月8日、2026年3月期第1四半期の連結決算を発表した。売上高は、主に塗料関連事業の減収により前年同期比7・5%減の151億3600万円、営業利益は、売上高の減少に加え、将来の収益拡大を見据えた戦略投資を進めた結果、同9・8%減の7億9700万円、経常利益は、為替変動の影響等により同11・5%減の14億5500万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は、固定資産売却益の計上等により同4・0%増の11億5800万円となった。
セグメント別の業績で塗料関連事業は、建築・構築物用塗料の販売は概ね前期並みの水準で推移した一方、集合住宅大規模改修工事等の工事関連売上は、例年並みの安定した受注を維持しているものの、前年同期比では大型物件の反動減が大きく影響し、セグメントの売上高は同17・9%減の50億4千万円、セグメント利益は同21・5%減の2億100万円となった。
自動車製品関連事業は、中国をはじめとしたアジア地域における国内自動車メーカーの販売不振等を受け、主力製品である吸・遮音材等の販売減少が損益面にも影響したことから、セグメントの売上高は同1・2%減の100億9200万円、セグメント利益は同5・0%減の5億9300万円となった。
その他は、保険代理業の売上高は同3・9%増の300万円となった。