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【人事】IPCO、新理事長に髙橋大氏

国際工業塗装高度化推進会議(IPCO・坂井秀也理事長)は、第9回定時社員総会を7月10日午後1時30分から東京都新宿区矢来町の塗料報知新聞社本社で開いた。
 
坂井理事長のあいさつに続き、議案が審議され、今年度は、次の事業に取組むことを決めた。
▽継続事業=①合同会議、IPCO STUDYでの講演及び講習による情報共有②「コーティング・コンソーシアム(CoCo)」共同事業への参画③第4回IPCOカンファレンスの企画及び運営準備④工業塗装現場向けIPCOポスター新版の企画作成⑤コーティングジャパンへの共同出展⑥地方セミナーの開催⑦高度ポリテクセンターでの「機械設計に活かす工業塗装技術」実施⑧現在着手テーマの推進⑨関連団体との交流促進⑩会員増強
▽NEWチャレンジテーマによる新規事業=①業界のデジタル化/IoT・DX化推進②GOOD Coat構想の推進③受発信基地としての情報力アップ(ホームページ見直し/キャラクター作成)④塗装工場次世代経営者向けセミナー用コンテンツの開発 ⑤SNS等での発信の強化⑥海外との連携
 
今回、役員改選があり、新理事長に髙橋大氏が選ばれた。
▽理事長=髙橋大(三王)▽副理事長=稲田健(花菱塗装技研工業)、内山貴識(東和酵素)、小澤洋一(横浜化成)▽監査=福井亮介(かこうや)、三家本輝男(協和機工)
また、前理事長の坂井氏(坂井技術士事務所)はアドバイザーに就任した。
なお、長瀬産業、かこうや、大阪油化工業が新たに会員に加わっている。

 
髙橋新理事長=写真=はあいさつで「当初、パウダー協から派遣され、活動に携わることになったが、コロナ禍の時分、活動が停滞したことから、退会も考えたが、当時のパウダー協福田専務理事から辞めてはいけない、との引き留めがあったことが、いま思えば転機だったと思う。その後、坂井理事長の元、できうる限りの活動に携わり、活動に取り組んできた。そこには、坂井前理事長の“業界の繋がりへの想い”があったからこそやってこられたと思っている。引き継いだいま、この思いを大事に、より輪を広げていくのが自分の役目だと思う。今回、それを実現可能とする、実行力のある理事を配置し、役割分担によりお願いした。期待している。IPCO、また業界の発展に力を尽くしたい」と述べた。

午後2時45分から、IPCOシニアサポーターで元東京都立産業技術研究センターの木下稔夫氏(ki-urushi工房代表)による特別講演「天然材料『漆』の特性と利用、その可能性について」が開かれ、ウルシの木と漆の採取/漆の精製と漆工芸の基礎知識/漆の特性/漆産業とこれからの漆利用について、興味深い話を披露した。