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九州工塗協、安川電機事業所でセミナー

九州工業塗装協同組合(河西俊二郎理事長)は、11月27日正午から午後4時30分まで福岡県北九州市八幡西区の安川電機八幡西事業所で、「九州工業塗装協同組合セミナー」を開催した。40社67人が参加した。
 
開催にあたり河西理事長は「我々の組合は、今日集まれない現場の社員が主人公という位置付け。本日のセミナーで発表されるさまざまな知見を活かし、工場メンバーが不必要の苦労をなくすためにも、我々が勉強して水平展開して欲しい」と述べた。当日は次の内容でセミナーが進んだ。

4本の講演が行われ、別地区からも参集

 
▽講演:「塗料チューブの開発」菊池茂氏(アオイ技術開発課課長代理)=同社ではFEPを内層にした多層チューブ「REF5」を開発。従来の多層チューブでは限界であった内面の洗浄性がふっ素チューブと同レベルに向上したとし、新製品の塗料チューブを紹介した。
 
▽講演:「工業用テープ加工のマスキングテープへの応用」福井亮介氏(かこうや取締役)=同社は顧客の製造現場に合わせた工業用粘着テープを加工するビジネスを行っている。テープの原反から切り出し、必要サイズへの切断やタブテープを付け、テープを剥がしやすくするなどの加工を行うことでテープ使用の作業性を高める。車両の製造現場なのでテープの加工が広がっている。

安川電機ロボット組立ラインを見学


▽工場見学:安川電機みらい館、ロボット組立工場=みらい館ではメカトロニクスの技術を発信する展示・体感・学習施設を見学。1977年国内初全電気式産業用ロボット(MOTOMAN‐L10号機)や遊びながら最新ロボットの性能を感じられる施設を回った。続いて、第一工場を視察。ロボット製造の部品とアーム組立工程を見学した。安全枠レスで人とロボットの協働作業により生産されていた。
 
▽講演:「カーボンニュートラル実現に貢献する高品質・高効率塗装システム」吉野勝彦氏(安川電機システムソリューション技術部塗装システム技術課)=塗装ブースの縮小と使用時間の短縮を実現する回転式ワーク供給装置「MOTOFEEDER TILT」を紹介。最新機種の機能として、塗装ロボットの動作とワークの動作を相反させて塗装を制御する「協調塗装」を解説した。
 
▽講演:「塗料・塗装産業に夢を!~日本の塗料工業2024解説を交えて~」清水慶司氏(日本塗料工業会普及広報部長)=冒頭、渋谷サクラステージでの塗装体系を説明し、同誌の説明、使い方を紹介した。