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NEDOとNITE、微生物検索を統合

新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と製品評価技術基盤機構(NITE)は6日、微生物の特性情報から特定の菌種を横断的に検索できる統合データベース「微生物選定支援ツール」を開発し、運用を開始したと発表した。特性情報から微生物種を検索可能な統合データベースの構築は国内初となる。同事業はNEDOの委託事業「カーボンリサイクル実現を加速するバイオ由来製品生産技術の開発」の一環として、研究者の負担軽減とスマートセル構築の迅速化を目的に実施された。

「微生物選定支援ツール」のイメージ 

バイオものづくり分野では、物質生産能力を人工的に高めた「スマートセル」の活用が活発化しているが、その開発には適合する微生物の効率的な選定が不可欠である。しかし従来、培養温度やpH、酸素要求性といった特性情報は複数のデータベースに分散しており、研究者が個別に探索・選定を行う必要があった。同課題に対し、世界中の主要なデータベースから情報を集約し、一括して日本語で検索できる環境を整備した。
 
同データベースは、NBRCやJCM、JGI GOLD、BV-BRC、TEMPURAといった国内外の主要な5つのデータベースから、計約6万7千件の微生物株情報を集約している。収集された特性情報は、培養温度、培養pH、酸素要求性、好塩性、グラム染色、胞子形成、運動性の7種類に及ぶ。機能面では、培養温度とpHの分布をヒストグラムで表示するほか、検索結果の件数を随時表示するなど、視覚的な探索を支援する工夫が施されている。
 
同ツールは今年2月より、NITEが運営する「生物資源データプラットフォーム(DBRP)」上で公開されている。NEDOとNITEは、今後も国内のスマートセル構築を支援するため、利用者のニーズに応じた同ツールの機能拡充を図る方針である。同事業の期間は2026年度までを予定しており、バイオ由来製品の生産技術向上に向けた基盤技術の開発を継続していく。