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大阪の塗装3団体、合同安全大会を開く

大阪府塗装工業協同組合、日本塗装工業会大阪府支部、大阪府塗装技能士会の3団体は「合同安全大会」を3月3日午後2時から大阪府中央区本町橋のマイドームおおさか第3会議室で開催した。冒頭、川原貞儀大阪府塗装工業協同組合理事長があいさつし「未だ継続するコロナ禍においても、合同安全大会を我々塗装友好団体で主催することができた。皆さんはいろいろな機会を通じて安全活動をやられているが、今日の大会は日頃直面する課題に対応したものであると確信している。我々中小企業、零細企業にとって有意義なものでなければいけない」と述べた。

まず「府内の気候変動と暑さ技術対策(ミストファン)の実証調査結果」では、ファン付き作業着の下に着ける水冷ベスト・アイスベスト(保冷材)・ネッククーラー、ミストファンの4種類の実証試験結果を発表。ファン付き作業着+アイスベスト(保冷材)の冷却作用がもっとも高かったと説明があった。大阪の猛暑日(最高気温が35℃以上に達した日)の日数は2011~2020年では月当り平均17日であった。熱中症対策として、暑さを知らせる情報の活用、暑さに強い体づくり、暑さをしのぐクーラーの利用の提案があった。また、2020年8月の時間帯別暑さ指数(WBGT)が28℃以上の時間帯は平均して午前8時半から午後5時までであった。将来2041~2060年の予測ではWBGTが28℃を超過する時間が2~2・6時間増加するという発表があった。

続く「経営者が学ぶ従業員(現場管理・総務・営業など)の健康管理」では、過重労働対策として、労働時間設定の改善、年次有給休暇の取得促進、時間外・休日労働時間の削減、労働者の健康管理にかかわる措置の徹底について説明があった。その他、過重労働による健康障害を防止するために事業者が講ずべき措置についてや、大阪働き方改革推進支援・賃金相談センターの紹介があった。最後の大阪・関西万博の意義「大阪健康パビリオンのめざすもの」では、万博の概要として2025年4月13日から184日間大阪夢洲(ゆめしま)で開催され、来場者2800万人、経済波及効果約2兆円が見込まれている。大阪パビリオンテーマは「Reborn(リボーン)」のもと健康・医療が中心となると説明があった。