三菱ケミカル、高バイオマスグレードPCD
三菱ケミカルグループは、植物由来のポリカーボネートジオール「BENEBiOL™(ベネビオール™)」について、バイオマス比率を高めたグレードの提供を10月より開始した。
BENEBiOL™は、世界に先駆けて同社グループが開発した植物由来のポリカーボネートジオールで、主にポリウレタン樹脂の主原料として使用されている。バイオマス成分を使用することで、従来の石油由来の製品に比べ、柔軟性と耐薬品性の両立、耐汚染性、特徴的な触感などの優れた機能をポリウレタン樹脂に付与でき、自動車、家具、アウトドア用品向けの塗料・コーティング剤、合成皮革、人工皮革などに採用されている。
これまでBENEBiOL™の既存グレードのバイオベース度は20~50%が中心だったが、今回のHSSおよびNLDSグレードでは80%以上を達成。また、石油由来であった一部のグレードでバイオマス化を実現し(NLSグレード)、™の全てでバイオグレードの提供が可能となった。これにより、高品質な機能はそのままに植物由来原料への転換を進めることで、顧客のサステナブルなものづくりに一層貢献していく。