サメス、近接高塗着ベルを上市
サメスは、主に自動車塗装向けの塗装機として「GTE 近接高塗着ベル」を上市した。5月14日から3日間、大阪で開催された「塗料・塗装設備展【大阪】」内の大気社ブースで初披露し、来場者の注目を浴びた。

塗料・塗装設備展で初お披露目となった「GTE 近接高塗着ベル」
近年、自動車の外板塗装では、塗着効率を向上させるためガン距離を短くした塗装方法(塗装機)がトレンドとなっている。こうした近接塗装は、塗着効率が改善する一方で、高圧制御や材料のタレ、ロボット台数の増加懸念等があった。こうした課題に対し、各メーカーから近接塗装機の新ラインアップが拡充している。
サメスの「GTE 近接高塗着ベル」の特徴は、最短100㎜の距離でも安定した広い塗装パターンを維持する点にある。 また、必要な低回転速度での微粒化を補い、より小さな液滴を維持する設計としている。こうした設計により、吹き返りを防ぎ、外観品質を保つ塗装を可能としている。
実際の塗着効率は、最大90%。標準プロセスと同じロボット台数を維持することが可能。新たなティーチングも加える必要はない。また、メンテナンス性に優れ、点数が少ない設計となっているのも同製品の特長である。ベル塗装機では、ユーザーが直接メンテナンスすることもあり、シンプルな構造にすることで、部品の交換頻度も最小限にしている。
塗着効率の改善により塗料使用量を減らし、CO2やVOC排出量の削減効果が見込まれる。同時にブースの清掃間隔が長くなるメリットもある。
℡042・703・4430