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RX Japanと日本塗料工業会は、共催による「塗料・塗装設備展【名古屋】(コーティングジャパン)」を2月18日から20日までの3日間、名古屋市港区金城ふ頭のポートメッセなごやで開催した。同展はこれまで、大阪と東京で開催してきたが名古屋での開催は今回が初。中部圏には有力メーカーの拠点が多数あるとして、RX Japanは開催を決めた。来場者は併設展示会と併せて1万1049人(主催者発表・速報)であった。愛知県は自動車産業の中心地であり、その中核都市である名古屋での開催とあって、自動車産業と関連の深い企業を中心に出展があり、新技術・サービス等が紹介された。

共催となる日本塗料工業会は、関西・東京展同様に「Paint Pavilion」を展開。オキツモ、関西ペイント、ナトコ、水谷ペイント、シグナルSHOWUPの塗料メーカーと、報道として塗料報知新聞社が参加した。展示会開始前には、日塗工・広報部長の清水慶司氏が「初開催となりますので、皆様と一緒に名古屋展を盛り上げていきましょう」との掛け声のもと団結を図り来場者を受け入れた。

6社が参加した「Paint Pavilion」


初開催で来場人数に不安もあったが、初日から同ブースは盛況となった。オキツモブースでは、HIPエアロシリーズの「hito-nuri」により、断熱性耐熱コーティングを1種類の塗料で塗ることができることをPRした。関西ペイントは、建築、工業、自補修、素材材料と幅広く展示し、工業向けでは、粉体塗料「エバクラッド4200」の短納期新サービスを紹介。ナトコは、開発品の2液型ハイソリッド塗料「サングロス」により、大幅なVOC削減を可能にするソリューションを提案した。水谷ペイントは、新しい光触媒塗料のシステムとなる「P-Cat(ピーキャット)」を発表し、光触媒機能が長期的に持続するメカニズムを説明した。シグナルSHOWUPは、東京展で初披露したメッキ調塗装をメインに展示した。既に小口での販売や大口メーカーとの調整も進んでいると言う。以下、塗料報知新聞社が注目したブースを紹介する。

サンコウ電子研究所 豊富なプローブ持つ膜厚計  

サンコウ電子研究所は、これまで塗料・塗装設備展の大阪展、東京展とそれぞれ継続出展してきた。今回初開催となる名古屋展にも参加することで、〝サンコウ〟ブランドを広範囲に浸透させた。名古屋展では、同社の製品並びに、他社品の代理展開する測定機器の提案を行った。

サンコウ電子研究所ブース

膜厚計は、耐用年数が長い製品であるが、修理時や校正時に新製品へ乗り換えることが多い。現在引き合いが多いのが、電磁式・渦電流式両用膜厚計「SWT-NEOシリーズ」。鉄素地用プローブ、非鉄金属素地用プローブ各種、両素地用のデュアルプローブと豊富な付属品で汎用性が高い。また、同製品は、Bluetooth機能を追加することもでき、取得データはExcelなどに直接取り込めることができる。

Bluetoothでデータ連携「SWT-NEOシリーズ」

付属品のプローブ各種を揃い汎用性が高い

同社では、輸入膜厚計製品やゴミブツの検査装置に特化した製品など販売代理店としての営業も近年力を入れている。

同展で来場者から引き合いが多かったのがその輸入製品となる非接触膜厚計「コートマスターフレックス」だ。塗膜のウェット状態でも光熱放射法によりコーティング層を非接触で測定が可能。名古屋営業所内でも販売実績がある。特徴として、曲面やコーナー部およびエッジ部の測定、また粗い面上の測定ができる。金属だけではく、樹脂、木材、CFRP、セラミックなどの素地にも対応する。

同社ブースに立ち寄った来場者は、「塗装品の下地処理である程度素地が粗いため、粗い面上でも測定できる製品を探していた」と、コートマスターフレックスに興味を持っていた。

粗い面上でも測定可能な非接触膜厚計「コートマスターフレックス」

Binksジャパン ベル型塗装機をメインに

Binksジャパンブース

Binksジャパンは、ベル型高塗着塗装機「RMB26」をメインに据え展示を行った。同製品の最大の特長は近接塗装。加えて従来塗装の機能も兼ね備える。塗装距離を50~250㎜まで可能にし、被塗物の形状に応じて従来塗装か、近接塗装かを選択可能。安定した高い塗着効率で静電塗装を継続するという。また、安全面にも配慮。特許取得済の高電圧コントローラにより、電流値と電圧値を高速制御し安全を維持しつつ確実な静電塗装を実現。新しいCB(Current Buffer)カーブ機能が過電流を防ぎ高電圧以上によるライン停止を大幅に削減するということで、同社ブース中央に機器を設置し、実演によりその安全性を説明していた。

加えて「RMB26」での塗装は、複雑なティーチングの必要がなく、凹凸箇所でも容易に塗装可能で、人手不足の課題にも貢献できるとした。他にも、電源不要のエア駆動式高性能静電ハンドガン「RansFlex RX」やハンドスプレーガン各種、オートスプレーガン各種等、カラフルな製品がブース内を彩っていた。

RMB26ロボット用(左)とレシプロケータ用(右)

自動スプレーガン「T2AGPV」(左)と「T2AGPV‐X」(左)

電源不要のエア駆動式高性能静電ハンドガン「RansFlex RX」

ポンプでは、精密塗料供給装置「デュアルシリンジポンプは2液塗料の硬化剤、UV塗料の搬送に最適。電動スマートシリーズは標準的な耐圧防爆電動モータ使用でフルイドセクション部を動かし、塗料、溶剤等の液体を供給する。メイプルポンプは溶剤/水性塗料、溶剤その他の材料を供給するベローズ型ポンプ。同社ブースを訪れた多くの来場者は、実演に目を向け、その安全性を確認。また、展示された製品詳細について担当者から説明を受けていた。

溶剤/水性塗料、溶剤その他の材料を供給するメイプルポンプ

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ほか単独出店となる注目ブースでは、イサム塗料は、開発品含む複数の用途・製品ランアップを提案。開発品においても上市予定の製品が多く、新たらしい提案を実施。特に工業水系製品の「アクアシャインGA」や、床製品の「スキッドガードAQUA」に、メタリック塗色を追加し、意匠性を高められる製品開発の方向性が見られた。なお、同ブースは、サンプルグッズが多く、塗膜と機能のイメージが直接的に伝わり、多くの来場者を集めていた。

アンデックスブースは、工場内の働く環境を改善する取組みを助ける製品が並ぶ。特に暑さ対策は、同企業のテーマでもある。エアーカーテン式ゾーン空調システム「AC-ZONE」は、中部電力ミライズと共創により実現したシステム。空気の壁をつくることで、作業導線を妨げないアクセスフリーの作業ゾーンを創りだすことができる。従来のように工場全体を空調する必要がないため、エネルギー消費が約65%削減も可能とのこと。塗装ブースでは難しいが、組立や検査工程等での作業スペースに利用できる。

旭サナックは、「Round Innovation」をテーマに〝丸吹き〟を中心に展示・提案を行った。高塗着回転霧化静電自動ガンSUNBELL Eco Premium ESA400」は、エアキャップを樹脂製にすることで静電効果が高まり、塗料付着量が向上。また、静電制御による飛散粒子も抑制されるので、高い塗着効率が得られる。近接丸吹エア静電自動ガン「Robo Gun Twin Extra EAB600」、デュアル電界方式粉体塗装機「Eco Dual」シリーズと共に「お客様のお困り事に寄り添いたい」と同社担当は話した。