【人事】関塗工、新理事長に篠原幸治氏
関東塗料工業組合(寺内裕雅理事長)は、5月16日午後4時から東京都台東区上野公園の上野精養軒で、通常総会を開いた。また、午後5時から創立60周年祝賀懇親会を催した。
総会の席で、寺内理事長は組合への60年にわたる支援に感謝を述べたあと、「昨年、デフレからの脱却、成長軌道へとなったところで、今年に入り米国の不当な関税政策もあり、基幹産業である自動車産業への影響など、先行き不透明である。また、塗料生産量は143万トンの前年割れ、コロナ禍前の水準に達しておらず、さらなる落ち込みもと不安である。こうしたなか委員会活動、またこれまでの新入社員研修、中堅社員研修に加え、管理職研修を実施するなど、活動を進めてきた。さて、役員改選期であり、2017年の理事長就任以来、4期8年を務めることができた。委員会は毎回熱意をもって取り組んでいただいた。執行部にも建設的な意見等、尽力に感謝する。事務局の市川さんも途中からであったが優秀に務めていただき、米原事務局長ともご一緒できて本当に良かった。新体制になっても組合活動に協力をお願いしたい」と述べた。
議案事項は承認され、今年度は「指導および、教育事業に管理職の教育研修」「情報または、資料収集および、提供事業」「調査研究事業」「経済並びに福利厚生事業」「共同特別事業、その他」に取り組む。昨年度と大きくは変わらないとするなか、教育事業では、管理職研修を新たに加えている。
役員改選では、第559回理事会を開いた後、次の役員が選出された。
▽理事長=篠原幸治(江戸川合成)▽副理事長=北林隆一(フタバペイント)、戸次強(カシュー)、▽理事=宮里勝之(アトミクス)、本橋洋一(埼玉ペイント)、堀越進(大伸化学)、百目鬼健(太平化成)、鹿乗将司(大宝化学工業)、松村正浩(太洋塗料)、川口武(ダンケミカル)、三好拓也(中国塗料)、松井聞吉(東京ペイント)、根本幸宏(日本化工塗料)、田谷純(日本特殊塗料)、野川隆幸(ノガワケミカル)、細谷義憲(東日本塗料)、藤倉康晴(藤倉応用化工)、加藤大輔(藤倉化成)、寺内裕雅(ミカサペイント)、兒玉利行(UPGホールディングス)、吉田善彦(吉田製油所)▽監事=花田和裕(スズカケミー)、高橋昂平(興洋化学)、塩田晶紀(メーコー)▽松本賞監査=本橋洋一(埼玉ペイント)
篠原新理事長=写真=はあいさつで「組合に恩返しをする一つとして大役を仰せつかった。ご指導いたたきながら全力で取り組んでいきたい」と述べた。
また、永年勤続表彰は、神保敏和氏(アトミクス)と花田和裕氏(スズカケミー)に、勤続10年に対して表彰状が篠原新理事長から手渡された。
令和6年度松本賞業務改善提案表彰では、6社14件の中から金賞には「エネルギーイノベーション」日本化工塗料製造部製造2課1係(ワクワクサークル)、銀賞は3件、銅賞は5件が選ばれ、同じく表彰状が手渡された(=表)。受賞を代表し、日本化工塗料生産本部製造部の菅野啓太氏が「当たり前を否定して改善を見出すことを大事にしてきた。助け支え合う良好な関係が築け、活力が向上し、自信に繋がった」と謝辞を述べた。
続いて、創立60周年祝賀懇親会が開かれ、あいさつに立った篠原幸治理事長は「前理事長に感謝と賛辞を申し上げたい。関塗工を皆さんの拠り所となる組合にしたい。20代後半に他業界から入ってきた私を関塗工が迎えてくれた。業界の発展に尽くす姿が私に働く勇気をくれた。拠り所となる組合には1人ではできない。チームとして想いを達成したい。最新の正しい情報、教育の場の提供を引き継ぎ、人事面の共通する課題への取組みに役に立つ組合活動を進めたい」と述べた。
来賓を代表し、日本塗料工業会専務理事の児島與志夫氏があいさつし、乾杯の発声を同組合副理事の戸次氏が行い、懇親に入り、閉会にあたり同副理事長の北林氏があいさつして散会した。