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東洋建設、港湾コンクリート構造物塗装システム

東洋建設(東京・大林東壽社長)は、大成ロテックおよびフェクトと協働し、これまで陸上の鉄筋コンクリート構造物で施工実績のあるガラス質膜塗装を、港湾の鉄筋コンクリート構造物へ適合させた〝港湾コンクリート構造物 高機能型塗装「ワンダーコーティングシステム W_MG(マリンガード)」〟を開発した。

ワンダーコーティングシステム W_MG

 
本技術に用いる塗料は、遮塩性、遮気性および遮水性に優れており、被膜層をコンクリート表面に形成することで、塩害等の著しい腐食環境下にある港湾構造物を保護する。また、ひび割れ追従性と耐候性も確認済みの塗装材のため、長期的な保護効果が期待できる。
 
塗料としての基本性能を有したうえで、無色透明かつ長期的に透明度を維持できるので、維持管理における目視点検、診断、性能低下度の評価、維持・補修のサイクルの中で、塗布後もコンクリート表面の劣化状況や変状の進行を早期に発見できる。
 
さらに、作業工程はプライマー、下塗り、中塗り、上塗りの4工程(4日)が一般的だが、本技術は、塗り重ね時間が短く、プライマーと上塗り2回の3工程を1日で施工完了できるため、作業期間を大幅に短縮でき、荒天待機が生じる港湾工事特有の海象による作業工程への影響を最小限にすることができる。なお、本技術は沿岸技術研究センターが実施する港湾関連民間技術の確認審査・評価事業における評価証を取得している。
 
同社はこれまで、供試体による要素試験や実構造物における実証実験によるデータ収集を実施してきたが、今後は実証実験での長期的な性能確認を実施するとともに、さらに多用途に適用できる工法の開発を継続し、港湾コンクリート構造物の維持管理に貢献していく。