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粉体塗料のリーディングサプライヤーDULUX(DGL)

2020.02.10

視察団一行が最初に見学したDGL International Powder & Industrial Coatings社は、Dulux Group of Companiesの一部門であり、オーストラリア、ニュージーランドおよび東南アジアで35年以上にわたって高品質の粉体塗料を製造および供給している歴史あるメーカーである。なおかつ、オーストラリアとニュージーランド市場においては、粉体塗料リーディングサプライヤとして位置づけられ、オーストラリアのメルボルンとニュージーランドのオークランドに製造施設があり、生産数量は年間合計12,000tを誇る。一行が視察したのはオークランド工場であった。

研究開発は、工場ベースの粉体RDラボに加えて、DuluxGroup RDおよび分析イノベーションセンターの専用設備も利用することができるなど、充実した設備を保有している。また、生産および品質管理は、品質ボックスからオフラインカラーマッチング、押出プロセス、研削加工、品質管理テスト、最終バッチのサインオフにいたるまで、完全に統合されたシステムのもとで運用がされている。

DGLは欧州、北米、アジア圏にも事業を展開しているが、マーケットリーダーとしての地位を築いているのがオーストラリア・ニュージーランド(ANZ)市場である。

ANZの粉体市場の状況であるが、まず、比較的新しい市場であるため、人口増加とそれにともなう建設需要により成長市場となっていることが挙げられる。あわせて、粉体塗装のテクノロジーはAAMA規格とクオリコート規格の2つの国際標準規格とつながっており、同社はこれら国際標準規格の3つの主要な分類基準を満たす、実績のあるテクノロジーを有しているという。ANZ市場の規模については、約10,000トンであり、成長率は年3%が見込まれている。

市場の勢力図は、国内製造がDGLAKZO NOBELが占め、輸入ブランドがJOTONAXALTAPPGOXYPLASTと名だたるメーカーが並ぶ。いずれもより豊富なリソースに頼ることができる世界的メーカーがライバルであるため、市場は依然として厳しい競争下にあるといえる。

そのなかで、DGLおよび親会社のDULUXは、「品質と性能」「色彩」「イノベーション」について一貫したDNAを保有しており、それをもって市場においてマーケットリーダーとしての地位を保持していく方針である。

同社のテクノロジーとしては、HAA効果形またはプリミド硬化形ポリエステルパウダーが中核となっている。これらテクノロジーは耐久性、利便性、健康面での安全性において、事績を上げているという。同社では、HAA-PEプラットフォームを用いて「耐久性が高い」「非常に高い」「極めて高い」の3クラスの製品を製造することに重点を置いており、これらの製品は国際的に広く認められているAAMAおよびクオリコート規格を満たしている。同社製品の仕上げとしては、ソリッド、パール光沢、特殊効果仕上げなどがある。そのなかでも、一流の建築家たちを魅了するスタイルが、アノダイズ(陽極酸化処理)風スタイルとなっている。

また、エレクトロパウダーコートも展開している。これは非常に耐久性が高いポリエステルと硬化剤、最適化された顔料により、アノダイズ風スタイルや超低グロスなど流行の最先端の仕上がりを実現したもので、さまざまな素材に塗布することが用意かつ、実際のアノダイズに比べて環境対応性に優れ、色の選択肢の幅も広く、塗布後の維持管理にあたっても容易に再塗装ができるといった利点を持つ。