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三王、多摩美大で粉体塗装ワークショップ

2020.11.16

三王は918日、29日、30日の3日間、多摩美術大学内の研究室、 CMTEL(シムテル)にて粉体塗装のワークショップを開催した。本イベント、新型コロナウイルスの影響で延期していたが、大学側の要請に応え感染対策を講じることで実現した。

三王は以前から、多摩美術大学のオープンキャンパスでのワークショップや学生の作品作りなどで粉体塗装によるサポートを行い、同校との関係を築いてきた。将来的にものづくりやデザインの一役を担う学生に対し、ワークショップを通じて就学中に粉体塗装の特徴と意匠性を知り作品づくりや将来に活かしてもらいたい、さらにSDGsなど製造業における地球環境保護観点においても、デザイナーや開発者の立場としての責任を意識する機会にしたいという。

ワークショップは学内募集の自由参加型で、3日間計6回開催し、延べ23人が参加した。同社のお手軽粉体塗装ガン「コナールショット」と、ペットボトル入り粉体塗料「チョコナ」を使用。作業は学校側で用意した雑貨などの塗装品選びから、塗色の選定、足付け、脱脂、吊り下げ方法を工夫しながら塗装を行った。色選びに悩みながら、静電気で粉体塗料がまとわりついていく感覚を楽しみながら塗装を行い、焼き上がり時には高品質な塗装と完成度の高さに歓声が上がった。

同社は、学生たちが塗装という分野に興味を持つことで、将来的な粉体塗装の発展に少しでも貢献していきたい、としている。

粉体塗装を体験する学生

色とりどりのスプーンが完成

 ※ワークショップ後も11月中旬まで継続してCMTEL内に粉体塗装のスペースを設置。ワークショップに参加した学生が個々に塗装品を持ち込んで粉体塗装を行うことができる。

CMTEL=Color(色彩)、Material(材料)、Trend(傾向)、をExplora-tion(調査)することによって教員や学生自身が制作物の材料や考え方、アイデアの糸口を見つけるための多摩美術大学内のLaboratory(研究室)。様々な素材や資料が展示、収蔵されており、素材のワークショップやレクチャーなどのイベントも定期的に開催されている、日本初の素材研究室である。

同社からは2015年より粉体塗料の素材サンプルとしてペットボトル入り粉体塗料「チョコナ」と、お手軽粉体塗装ガン「コナールショット」を提供している。