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常温亜鉛めっきを水性化―ローバル

   ローバルは、常温亜鉛めっきを水性化した「水性ローバル」を販売している。同製品は、乾燥塗膜中の亜鉛含有量を95%にまで高めることで亜鉛の持つ電気化学的な特性を利用し、従来のローバル同様、溶融亜鉛めっきの最高グレードを同等の強力なさび止め効果を発揮する。2015年5月にはその技術が認められ、特許を取得した。

 有機系なので無機系に比べ作業性が良く、工場・現場施工両方に対応可能な水性ジンクリッチペイント。さらに、従来のジンクリッチペイントの概念を覆す、活膜(旧塗膜)の上からも塗装可能で、部分的な補修のみならず、塗替え工事の際に活膜を残したままのオールオーバー塗り(全面塗装)にも対応可能。活膜の上に塗った部分では電気化学的な防錆効果はないが、補修箇所の面積割合が多い場合、オールオーバーする方が作業性に優れている。従来、ジンクリッチペイントを塗り替えで使用する際は、旧塗膜はすべて剥離する必要があったが、水性ローバルは素地調整に幅を持たせることができ、現場において旧塗膜の状況や状態に応じた現実的な施工方法を選択することができる。
 

 また、密着性にも優れるため、各種上塗り塗料が塗装可能で、下塗りに水性ローバルを使用して、中塗り・上塗りにも水性塗料を組み合わせたオール水性塗料による塗装系の実現を可能にした。
 亜鉛めっき面への付着性も良好で、めっきが剥がれた部分へはもちろん、鉄塔や立体駐車場など亜鉛めっき部材で組み立てられた施設が古くなり赤さびが出そうなときに水性ローバルを塗ることで再めっきするのと同じ効果が得られ、部材の寿命を延ばすことが可能である。塩水噴霧試験は4千時間をクリア。
 

 水性ローバルは、従来からある溶剤系の常温亜鉛めっき「ローバル」に比べ、VOC(揮発性有機化合物)を97%カットした環境・人体に優しい塗料。溶剤を使用せずシンナー臭もしないので、身の回りのさまざまな鋼構造物(鉄面、亜鉛めっき面等)に使用できる。
 使用箇所としては、立体駐車場、マンションの手すりや階段、エントランスなどの共用部、商業施設、駅舎などシンナー臭を敬遠される場所での使用、あるいは密閉された空間で使用する際のシンナー中毒からの作業者の安全確保などを想定している。
 形態は1液1粉末形。荷姿は5kgセットと20kgセットの2種類がある。
 希望小売価格は、5kgセット(塗り面積10㎡)が1万5千円、20kgセット(同40㎡)が5万4千円(ともに税別)

『塗料報知』2016年6月27日号(4145号)掲載